Amazon Web Services, Inc.(以下、AWS)は、生成系AIソリューションの構築と展開を支援する新プログラム「AWS 生成系AIイノベーションセンター」を、米国時間の6月22日に発表した。
AWS生成系AIイノベーションセンターチームは、ストラテジスト、データサイエンティスト、エンジニア、ソリューションアーキテクトから構成され、段階的に生成系AIの価値を活かしたカスタムソリューションを構築する。
例えば、ヘルスケア ライフサイエンス業界のユーザであれば、医薬品研究や創薬を加速させる方法を模索し、製造業のユーザであれば、工業デザインやプロセスを刷新するソリューションを構築する。金融サービス業のユーザであれば、よりパーソナライズされた情報やアドバイスを提供する方法を開発する。
AWSは、無料のワークショップやエンゲージメント、トレーニングを通じて、これらを検討できるよう支援する。
ユーザは、AWSおよびAWSパートナーネットワークの生成系AI分野のエキスパートと協力し、適切なモデルを選択し、概念実証やソリューション立ち上げのための計画を立案することができる。
また、AWS生成系AIイノベーションセンターチームは、生成系AIの適用において、機械学習の運用を最適化してコストを削減するためのベストプラクティスに関するガイダンスを提供する。
加えて、ユーザによるAWSの生成系AIサービスの利用をサポートする戦略やツール、支援も提供する。
これらAWSの生成系AIサービスには、AIコーディング支援サービスの「Amazon CodeWhisperer」や、「AI21 Labs」「Anthropic」「Stability AI」に加え、Amazon独自の基盤モデルである「Amazon Titan」へのAPI経由でのアクセスを可能とする、フルマネージドサービスである「Amazon Bedrock」などが含まれる。
また、「AWS Inferentia」を搭載した「Amazon EC2 Inf1 インスタンス」や、「AWS Trainium」を搭載した「Amazon EC2 Trn1 インスタンス」、「NVIDIA H100 Tensor Core GPU」を搭載した「Amazon EC2 P5 インスタンス」などのインフラストラクチャを使用して、モデルを教育し、実行することもできる。
さらに、「Amazon SageMaker」により独自のモデルを構築、教育、導入したり、「Amazon SageMaker Jumpstart」を利用して、「Cohere」の大規模言語モデルや「Technology Innovation Institute」の「Falcon 40B」、「Hugging Face」の「BLOOM」などの基盤モデルを導入することも可能だ。
AWSのセールス・マーケティングおよびグローバルサービス担当シニアバイスプレジデント マット・ガーマン氏は、「AWSは、お客様がこの新しいテクノロジーの価値をフルに活かすために生成系AIの専門家からなるチームを設置するとともに、柔軟性と費用対効果に優れた生成系AIサービスを企業に提供することで、あらゆる組織がAIを活用できるよう支援するという目標を掲げています。
この目標の一環として、AWS生成系AIイノベーションセンターという新プログラムを立ち上げました。世界各国のパートナーコミュニティとともに、あらゆる業界のビジネスリーダーと連携し、組織が生成系 AIのインパクトを最大限に引き出し、お客様、従業員、収益に対する価値を生み出せるよう支援しています」と述べている。
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