オラクル、人材情報統合プラットフォームにジェネレーティブAI機能を追加

オラクルは本日、同社が提供する、クラウド型の人材情報統合プラットフォーム「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management」(以下、Oracle Cloud HCM)に、ジェネレーティブAIが搭載された機能を追加したこと発表した。

「Oracle Cloud HCM」では、顧客が独自のデータを使用して、特定のビジネス・ニーズに合わせてモデルを改良することができるため、各顧客専用のジェネレーティブAIモデルは、顧客独自のデータに基づいてのみ調整される。

オラクルは、ジェネレーティブAIが使用するデータを顧客が制御できるようにすることで、機密情報の安全性確保に貢献する。

なお、「Oracle Cloud HCM」の新しいジェネレーティブAI機能は、すでに数千人のユーザに利用されている既存の組み込みAI機能を強化するものだ。

「Oracle Cloud HCM」のアプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるクリス・レオーネ氏は、「『Oracle Cloud HCM』に新たに搭載されるジェネレーティブAI機能を利用することで、お客様は大規模な言語モデルを活用してタスクの完了に必要な時間を大幅に短縮し、従業員エクスペリエンスを向上させ、従業員インサイトの精度を高め、最終的にはビジネス価値を高めることができます。」と述べている。

さらに今後については、「オラクルはすでに、人事におけるジェネレーティブAIの高付加価値シナリオを100以上特定しています。しかし、これは始まりに過ぎません。

オラクルは、製品のアップデートの約80%を推進するお客様の協力のもと、組織が継続的なイノベーションを受け入れ、人事プロセスと生産性の永続的向上を実現するための新しいユースケースを継続的に組み込んでいます。」と述べている。

ジェネレーティブAI機能の主な特長

オーサリング支援

求人情報や業績目標の下書きなどの短いプロンプトを使ってコンテンツを生成し、ユーザがレビュー、修正、承認できるようにする。

オーサリング支援の活用例としては、職務記述書(ジョブディスクリプション)や募集要項の作成、詳細の説明や目標達成にむけた指標を含む目標の自動作成、従業員が人事タスクを効率的にこなせるよう人事向けに問い合わせのあったナレッジを作成することなどが挙げられている。

提案

自然言語処理とベストプラクティスに基づいて、提案を行う。提案の活用例としては、従業員向け調査を実施する際、その調査タイプに基づいた調査項目の自動提案や、マネージャが従業員に与えるキャリア開発のヒントなどが挙げられている。

さらに、ユーザのコントロールの下で、大規模言語モデル(LLM)を使用してトレーニングされた提案コンテンツには、組織自体の言語スタイルと文化的DNAを反映させることができる。

要約

1つまたは複数のデータソースから得られるインサイトから、コンテンツの主要要素を要約する。要約の活用例としては、従業員、同僚、またはマネージャから、年間を通じて収集されたフィードバックや、目標の進捗状況や達成度合に基づいた、評価をする際(四半期・半期・期末等)に提出するパフォーマンスの要約の提供などが挙げられている。

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