アドビ株式会社は、Adobe Fireflyのweb版で、100以上の言語へのテキストプロンプト入力のサポートを開始することを発表した。
また、ユーザインターフェイスを20か国語以上に拡大し、日本語をはじめ、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ブラジルポルトガル語、ポルトガル語のバージョンを、2023年7月12日から提供開始する。
企業向けの「Adobe Fireflyエンタープライズ版」は、企業が自社の所有するブランド資産を使用して、Adobe Fireflyをカスタムトレーニングすることで、ブランド独自のスタイルやブランド言語でのコンテンツ生成が可能なサービスだ。
またAdobe ExpressやAdobe Creative Cloudを使用した編集が可能だ。
「Adobe Firefly」によるワークフローで生成したコンテンツによっては、アドビから知的財産(IP)の補償を受けることができる。
「Adobe Firefly」は、独自のデータセットでトレーニングされており、その生成物にはコンテンツクレデンシャルのタグが自動的に付与される。
コンテンツクレデンシャル機能は、コンテンツの名前、日付、作成に使用されたツールなどの情報、追加編集の内容を示しており、デジタルコンテンツの「成分表示ラベル」の役割を果たす無料のオープンソースツールだ。
これらの情報は、コンテンツの使用、公開、保存といったすべての局面においてコンテンツに関連付けられたままとなり、適切な帰属表明を可能にし、消費者がデジタルコンテンツの真正性について十分な情報を得た上で判断できるよう支援する。
コンテンツクレデンシャルは、AFP、AP通信、BBC、Getty Images、ライカ、Microsoft、ニコン、オムニコム、ロイター通信、Stability AI、Spawning.ai、The Wall Street Journal、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)など、1,500以上の企業・団体を擁するコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)とのパートナーシップのもと、アドビが設計したものだ。
「Adobe Firefly web版」は、現在ベータ版で展開しており、ユーザの声を反映しながら日々開発を進めているのだという。
今回発表された、日本語をはじめとした多言語でのプロンプト入力についても、まだ開発段階だが、今後多くのユーザのフィードバックをもとに改良を重ねて性能強化を目指すとしている。
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