株式会社アラヤは本日、AI開発拡張ツール「SubnetX」の提供を開始した。
「SubnetX」は、スケーラブル性を既存のAIモデルに追加でき、学習後でもモデルサイズを変更できる機能を搭載している開発ツールだ。
「SubnetX」で作られたAIモデル(Supernet)は、一度学習すると、計算量や精度などが異なる数万以上の個数の多様な学習済みAIモデル(Subnet)を取得することができる。
多様な学習済みAIモデルからの選択によってモデルサイズを変更できるため、再開発ではなく、再選択で最適化することができる。
例えば、最新のスマートフォン向けのAIモデル搭載アプリを、旧機種にも提供する場合、機種に搭載されたメモリ量の差からUXに影響が出てしまうことがある。
従来の開発では、メモリ量の差を考慮したAIモデルに改善するには、AIモデルの変更を伴う再開発が必要となるなど、開発・運用コストがかかり続けるという問題があった。
そこで「SubnetX」を用いることで、開発途中や運用開始後に要件変更があったとしても、多様な学習済みAIモデルから再選択することで最適化することができる。
なお、アラヤでのエッジAI開発の事例として、三つのデバイスに対してAIモデルの最適化を行った。その際に、デバイスの最適化工数とモデルの最適化手戻りの作業において、38%の開発期間の削減をすることができたのだという。
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