i-PROは、エッジ記録型クラウドカメラサービス「i-PRO Remo.(アイプロ リモ)」の標準サービスをアップデートした、最新AIを無料で使えるサービス「TrAI(トライ)」を、2024年11月から開始する。
「i-PRO Remo.」は、ローカル録画とクラウド監視を組み合わせた、スマートフォンやPCで利用できる監視サービスだ。また、リモートでの障害対応も可能で、今年の9月には管理カメラ台数が最大1,000台となっている。
AIカメラ・AIアプリとの連携により、異常発生時はリアルタイムでスマートフォンに通知することが可能。さらに、今回のアップデートにより、AIアプリ解析結果のダッシュボード表示に対応している。
今回発表された「TrAI」の開始により、対応するAIカメラを利用した「i-PRO Remo.」を導入すれば、i-PROが提供するAIカメラ用の業務改善系AIアプリケーションとダッシュボードが、標準サービス内で活用できるようになる。
これらのAIアプリケーション、ダッシュボードは、クラウドを通じて常に最新のものが提供される。
まずは、マーケティング施策立案や現場の業務改善に活用されている「AI人数カウントアプリケーション」とそのダッシュボードが、対応カメラを利用する「i-PRO Remo. 」ユーザは無料で使えるようになる。
「AI人数カウントアプリケーション」は、設定したラインを超えた人数、設定したエリア内の人数をカウントするアプリだ。その数字をダッシュボード上に表やグラフで表示することで、例えば、来店者数に応じた販売目標の設定、顧客の集中度合に応じた店舗内レイアウトの変更などの施策立案に活用することができる。
さらに、「TrAI」の開始と合わせて、11月より「i-PRO Remo.」専用の新開発PCビューアを、標準サービス内で提供する。
新しい専用ビューアでは、最大64画の動画視聴やシーケンス表示により、これまでのWEBブラウザよりも多くのカメラの集中監視が容易になる。なお、ビューアーソフトの提供後も、WEBブラウザによる監視は継続して行うことが可能だ。
今後は、「TrAI」サービスとして無料で使えるAIアプリケーションとダッシュボードを段階的に増やしていくとしている。
例えば、顧客の滞留状況を色で可視化し、顧客の関心領域の判断などにつなげるヒートマップや、設定エリア内の人数が条件を満たした場合に通知し、要員配置の変更などにつなげる混雑検知等、マーケティング施策の立案や業務改善に活用できるものが計画されている。
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