株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは、社員の知識とスキルを検索して活用する「人材・スキルマッチングサービス」を開発し、2024年1月18日より販売を開始する。
「人材・スキルマッチングサービス」は、特定の分野や技術に詳しい社員を検索することができ、未知の社員同士を結びつけることが可能になるサービスだ。
「人材・スキルマッチングサービス」の特徴は、技術を中心としたキーワードを入力することで、社内の特定の分野や技術に詳しい有識者の候補を検索できることだ。
また、Microsoft 365と連携し、Microsoft Outlook、Microsoft Teamsを経由して、直接コンタクトを取ることも可能だ。
さらに、日々の業務で利用しているメールやチャットの発言データから、AIが自動的にキーワードを抽出し、社員の最新の技術や知識情報を蓄積した独自の人材データベースを生成する。常時自動更新されるため、利用者が手動で更新する必要はない。
サービスの開発背景には、働き方改革とコロナ禍によるワークスタイルの変化がある。リモートワークの増加により、「誰に聞いたらいいのか分からない」「他部署の人と知り合えない」といった課題が顕在化した。
これらの課題を解決するために、日立ソリューションズ・クリエイトは「仮想オフィス」を開発し、その後「人材・スキルマッチングサービス」を開発したのだという。
なお、日立ソリューションズ・クリエイトでは、2023年7月3日から試作サービスを全社へ導入し、実証実験を行っている。
その結果、「業務の悩みを社内有識者に気軽に相談できる」「自分のスキルが役立ち、モチベーション向上に繋がる」などのメリットが確認されている。また、社員の約6割から「全社規模での導入により、部門間でのコミュニケーションの活性化に繋がる」との意見も得られた。
提供開始日は2024年1月31日を予定しており、今後は、社内利用の継続によるフィードバックを活用した改善を進め、IT業界やプロジェクト型業務を行うさまざまな業種など、利用範囲の拡大を目指すとしている。
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