株式会社エーピーコミュニケーションズは、「Platform Engineering(プラットフォームエンジニアリング)」の概念をベースにした、開発者の補助的な業務を削減するAI活用型の新ツール「Value Tracer(バリュートレーサー)」を開発した。
今回、概念のベースに用いられた「Platform Engineering」は、開発者がより良い機能の開発に集中し、プロダクトをより速くリリースできるようサポートする概念だ。
「Value Tracer」は、開発者が必要なツールや情報を見つけて利用できる「開発者ポータル」Backstageのプラグインとして、AIを組み込んでいる。
これにより、議事録の自動作成やFAQ回答の自動化など、開発者の生産性を向上させるための機能を備えているほか、情報の可視化と分析を通じて、開発生産性の向上を図る。

また、SOLIZE株式会社と、同社が開発・販売する現場の安全管理業務や危険予知(KY)活動の効率化および高度化を支援するAIソリューション「SpectA KY-Tool」を活用し、実際の開発環境における共同検証を2か月間実施したところ、開発者の稼働を6.8%削減することに成功したと発表した。
詳細な削減実績としては、議事録作成で月間10時間、情報探索・確認時間で月間30時間、wikiのページ探索・作成時間で月間3.75時間が削減されたとのことだ。
今後エーピーコミュニケーションズは、SOLIZEとの共同検証における、顧客とその先の顧客の領域での導入を、2024年夏を目途に完了させるとともに、新たなパートナー企業との共同検証も進めており、現在限定10社を追加募集しているとのことだ。
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