コニカミノルタジャパン、教育ソリューション「tomoLinks」に対話型生成AI機能を追加

教育現場では、学習や日常生活での情報技術の活用を目的にChatGPTを含む対話型生成AIの導入が進行中だ。だが、対話型生成AIはインターネット上の情報をもとに回答を生成するため、学校教育には適さない情報が提供される問題点が多く指摘されている。

こうした中、コニカミノルタジャパン株式会社は、同社が提供する学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」において、小学校及び中学校の教育を対象に、学習指導要領や教材の内容など、学校教育に関連する事項を活用した対話型生成AI機能を提供する。

「tomoLinks」は、教育現場のフィードバックを製品に反映しながら開発された、クラウド型学習支援サービスだ。「学習支援」「先生×AIアシスト」「授業診断」の3つのサービスで構成されている。

今回追加された対話型生成AI機能では、自治体や学校が保有する学力調査データや教育関連のビッグデータをもとに、一人ひとりの成績の経年変化や得意・不得意な単元を分析する。その分析結果に基づき、子どもの特性に合わせた対話を行い、個別最適な学びの提供を支援する。

これにより、有害なキーワードや不適切な回答を子どもたちに提供するリスクを避け、学校教育で対話型生成AIを活用することが可能となる。

また、自治体や学校が保有する学力調査データや、ドリルの取り組み状況などを組み合わせたマルチモーダルAI機能を用い、子どもたちの進度に合わせて対話型で学習を進められる教育データ活用基盤を開発した。

今後は、動画教材の視聴情報や授業中のノート、画像など様々な種類のデータを統合し、それらの分析結果を対話型生成AIと組み合わせる計画だ。

なお、同機能の展開にあたり、大阪市教育委員会(以下、大阪市)と開発を担うコニカミノルタ、コニカミノルタジャパンは、教育データ利活用に関する取り組みを踏まえ分析を行い、教育行政に資する相互の連携及び協力に関する協定を締結し、2024年9月より、大阪市立小中学校の一部で先行利用を開始する。

同機能や大阪市との取り組みの詳細は、2024年5月8日より開催される「EDIX東京2024」にて展示説明される予定だ。

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