株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は、システム運用管理ソリューション「Senju Family(センジュファミリー)」の新バージョン「Senju Family 2024」を、2024年6月から提供開始する予定だ。
「Senju Family」は、システム監視やジョブ管理、AIOpsやマルチクラウド管理を行う運用管理ツールだ。パッケージ版とSaaS版でサービスデスクや運用ダッシュボードなど、様々な運用基盤を提供している。
今回発表された新バージョンの「Senju Family 2024」では、生成AIを用いて過去の対応履歴や蓄積されたナレッジを有効活用し、サービスデスクでの問い合わせ対応を支援するなど、システム運用業務の効率化を推進する機能が強化された。
また、システム開発とシステム運用の容易な連携を可能にし、統制を確保しながら安全かつ効率的なシステム運用を実現する機能も強化された。
なお、「Senju Family 2024」の各ツールは、主に以下のように強化された。
サービスデスクツール「Senju Service Manager(Senju/SM)」では、生成AIを活用したサービスデスク業務の効率化機能が実装された。サービスデスク担当者がチャットボットに質問すると、生成AIが過去のナレッジや外部情報を参考に瞬時に適切な回答案を作成する。

システム運用管理ツール「Senju DevOperation Conductor(Senju/DC)」では、Webコンソールの操作性の向上や管理機能の強化により、運用と開発の担当者の操作権限を分離しながら、開発担当者が容易にシステム状況を把握できるようになり、システム変更などの運用業務が効率化される。
さらに、ログや設定ファイルにおける機密情報の有無の判定やマスキングにより、情報漏えいを未然に防止する。

構成管理ツール「Senju Configuration Manager(Senju/CM)」では、構成情報収集におけるテンプレートが拡充された。また、脆弱性に関するポリシー準拠の判定と各担当者への通知を自動化できるようになった。これによりサイバーリスクへの対応を迅速に行うことができる。

そして、Senju Familyをベースとしたクラウド型システム運用基盤の「mPLAT2」も、バージョンアップに伴い機能更新が行われる予定だ。
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