株式会社エクサウィザーズは、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)と、NTTグループが開発する大規模言語モデル「tsuzumi」に対応した、顧客向けソリューションの構築を開始した。
今回、エクサウィザーズとNTT Comは、社内問い合わせへの対応システムなど、従業員満足度を向上させるソリューションに取り組んだ。特に、ドキュメント連携を可能にするRAG(Retrieval Augmented Generation)にフォーカスしている。
開発プラットフォームは、エクサウィザーズのAIソフトウェア開発環境「exaBase Studio」を活用。「exaBase Studio」は、テンプレートと呼ぶアプリケーションのひな形を利用することで、RAGも含む様々な機能実装を可能にする。
なお2024年5月には、「RAGOps」として、利用者からの問い合わせに対する回答品質を、業務に関する文書の連携と人によるフィードバックの活用で、継続的に改善するテンプレートを発表した。
今回開発されたソリューションは、チャットのユーザインターフェースと、問い合わせへの回答品質を引き上げるRAGの機能を組み合わせたものだ。また並行して、「exaBase Studio」から「tsuzumi」への問い合わせが安定的に利用できるよう、接続と動作の検証を行ってきたのだという。
第一弾の取り組みは、「RAGOps」の「tsuzumi」対応を行うソリューションを開発だ。業務における問い合わせへの回答について、目標とした精度の達成を目指す。
なお、現在、複数の顧客に提供・稼働済みであり、引き続きエクサウィザーズとNTT Comの両社から顧客に向けて共同で提案していくとしている。
今後、今回の枠組みに基づいた新たなソリューションを複数開発し、両社の顧客に提案・提供していく予定だ。
また、エクサウィザーズは、法人向けChatGPT「exaBase 生成AI」や、生成AIを活用して営業などのロールプレイングが行える「exaBase ロープレ」などの生成AIプロダクトを提供しており、これらのプロダクトについても、NTT Comの顧客への提供や「tsuzumi」との連携などを進めていく計画だ。
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