内田洋行ビジネスITフェア2024

ティファナ・ドットコム、AIとの会話や診断結果分析からメンタルケアするサービスを愛媛県の全公立学校教職員に導入

文部科学省の調査によると、2022年度における教員の精神疾患による病気休職者数は、全国で過去最多の6,539人に達した。

愛媛県においても同様の傾向が見られ、愛媛県教育委員会では、ストレスチェックや産業保健スタッフによる相談体制の整備など、様々な対策を講じてきた。

しかし、教職員の業務の多忙や相談することへの躊躇など、既存の支援策の利用に課題もあった。

こうした中、株式会社ティファナ・ドットコムは、同社が提供する「AIさくらさん」を活用し、愛媛県の会計年度任用職員を除く全公立学校教職員を対象にしたメンタルヘルスケア支援を、2024年8月5日からスタートした。

「AIさくらさん」は、ChatGPTや画像生成AIなど最新のAI技術を搭載し、クライアントの業務内容に合わせて独自カスタマイズして納品するサービスだ。

今回、ストレスやメンタルの不調を診断結果や会話から自動的に察知し、症状が重くなる前に適切なケアを提案したり、希望者が専門スタッフに相談したりできる機能を備えたサービスとして愛媛県に納品された。なお、個人情報に関しては、匿名化されたデータ分析を活用しているとのことだ。

さらに、「AIさくらさんは」24時間365日のサポート体制を備えているほか、希望する教職員は、「AIさくらさん」を通じて専門の保健スタッフに直接相談することもできる。

今後は、教職員のフィードバックをもとに機能の拡充を図り、より効果的なメンタルヘルスケア支援を実現することを目指すとしている。例えば、「AIさくらさん」が教職員の個別に抱えるストレス要因に対して、より精緻なアプローチを提供するために、AI技術を活用した新たな機能を追加する予定だ。

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