内田洋行ビジネスITフェア2024

IBM、ESPNのファンタジー・フットボール・プラットフォームにAIによるインサイトを導入

IBMとESPNは、IBMのAIおよびデータ・プラットフォーム「watsonx」の生成AIテクノロジーを搭載した、ESPNファンタジー・アプリの機能強化を発表した。

この機能強化は、アメリカのスポーツ専門チャンネルを展開するESPNが提供するフットボールアプリのユーザーに、よりカスタマイズされたデジタル体験を提供するために設計されたものだ。

この背景には、IBMが委託し、Morning Consult社が実施した新たな調査から、ファンタジー・フットボール・ユーザはロースターと全体的なファンタジー・フットボール体験の向上に対して、AIを採用する傾向が強まっていることが示唆され、機能を強化するに至ったのだという。

今回、ウェイバー・グレードとトレード・グレード機能内の「Top Contributing Factors(上位貢献要因)」の利用が可能になり、割り当てられた選手のグレードに関する、より詳細な理由を提供することができるようになった。この情報は箇条書きで表示され、IBMの大規模言語モデルのGraniteによって生成される。

グレード自体は各チームにパーソナライズされ、IBM watsonxで構築されたAIモデルによって、選手のパフォーマンス、フットボールの専門家によって書かれた記事、各ファンタジー・オーナーのロースターの特定のニーズなど、大量かつ複雑なデータを考慮して作成される。

ファンタジー・フットボール参加者にとっては、各チームのニーズに基づき、パーソナライズされた選手グレードの確認ができる他、AIが作成した選手グレードの透明性のある説明や、各選手の潜在的なアップサイドとダウンサイドの予測を確認することができる。

なおIBMは、「これらの新しく更新された機能は、IBM watsonxを搭載したTrade Analyzer with IBM watsonxやPlayer Insights with IBM watsonxなどを含む、IBM watsonxシリーズを強化するものだ。」としている。

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