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E-Flow、系統用蓄電池における運用事業でエクサウィザーズのAIモデルを本格稼働

E-Flow合同会社は、関西電力株式会社の分散型エネルギーリソースの運用に特化した100%出資会社として2023年4月に設立され、2023年7月から分散エネルギーの運用事業を開始している。

E-Flowは、サービスプラットフォーム「K-VIPs+」を基盤とし、電力系統に直接接続し、電力系統の安定化のために運用される蓄電池である系統用蓄電池のほか、需要側の顧客が保有する設備や再生可能エネルギーの発電設備など、多様な分散型エネルギーリソースを一元的に管理している。

対象とする蓄電池は、関西電力やE-Flowの顧客などが保有する設備だ。E-Flowが様々な顧客が保有する系統用蓄電池など、分散型エネルギーリソースの日々の電力市場入札や計画提出などを代行しているが、取引する電力市場が複数になったことで、考慮する条件が増え、AIによる入札計画の立案が欠かせない状況となったのだという。

そこでE-Flowは、株式会社エクサウィザーズの、AIモデルを本格稼働させたと発表した。

同AIモデルは、系統用蓄電池の電力を最適に取引する条件を算出するものだ。複雑な電力市場のルールや動向をAIが理解し、最適な判断を下せるようアルゴリズムを設計した上で、「K-VIPs+」に実装した。

このAIモデルは「稼働」「需給」「予測」「取引」などのビッグデータから、日々の入札計画案を作成し、複数の市場の変動に応じて戦略を立てる。

なお、エクサウィザーズは、AIモデルの更新やチューニングについて専門的なアドバイスを提供しているとのことだ。

今後E-Flowは、系統用蓄電池におけるAI活用を始めた後、他のエネルギーリソースにもAI活用を広げる計画だ。また、「K-VIPs」での最適運用によって、2030年時点での系統用蓄電池の運用設備容量1GWを目指すとしている。

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