ジェイアイ傷害火災保険株式会社は、海外旅行保険金の支払い業務において、AIがスーツケース損傷画像から破損を検知し、保険金を自動送金する「スーツケース破損保険金自動支払いサービス」の提供を2024年9月26日より開始した。
このサービスでは、顧客が撮影してアップロードした写真をAIが解析し、破損を検知して、その内容を評価する。AIを活用することにより、事故対応担当者の目視による破損確認や支払手続きが不要となったことで、従来最短で3日かかっていた保険金支払いが最短即日対応可能となった。
システムには、日本アイ・ビー・エム株式会社が提供するAI画像認識ソリューション「IBM Maximo Visual Inspection」を採用し、株式会社システムリサーチのAI専門チームのサポートのもと、ジェイアイ傷害火災保険が自社開発した。
「IBM Maximo Visual Inspection」は、ローコードでAI学習が可能なアプリケーションで、大量の画像データをAIに読み込ませてディープラーニングを行うことで、スーツケースのパーツごとに破損内容を判定する学習モデルを作成し、そのモデルを用いて自動的に破損を検知することが可能だ。
今後ジェイアイ傷害火災保険では、同サービスをWeb化して、保険支払いに活用できるサービスとして他の保険会社へ展開する予定だ。
さらに、スーツケース販売メーカにおける独自の補償制度やLCCを含む航空会社における搭乗予約時の預託スーツケースの補償オプションなど、様々な補償サービスとして、保険会社以外への展開も計画しているとのことだ。
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