ネクストシステム、AI行動解析システム「VP-Motion」に部位解析モードなどを追加

株式会社ネクストシステムは、AI行動解析システム「VP-Motion」の最新バージョン1.3.0を、2024年10月15日よりリリースした。

「VP-Motion」とは、検出したい行動や作業、動作に名前(ラベル)をつけて、あらかじめAIに学習させることで、骨格情報から対象の人物がどんな行動や作業をしているかをリアルタイムで判別するAI行動解析システムだ。

今回のアップデートでは、部位解析モードが追加され、特定部位の解析が強化された。

具体的には、「頭部」「上半身」「全身」「両手」「(旧バージョン)手元切り抜き」「カスタム(任意の部位を選択可能)」により、身体の部位単位での学習と解析が可能になった。

これにより、工具を持っている作業解析や、保護具着用および非着用での作業分析、「ポケットに手を入れて歩いている」などの不安全行動な検知に活用することができる。

ネクストシステム、AI行動解析システム「VP-Motion」に部位解析モードなどを追加
部位解析モードの活用事例

また、長いアノテーションを分割する機能が追加され、全体的な学習精度を向上させることが可能となった。

通常、長いアノテーションデータの場合、動画のフレームが飛んだ状態での学習が発生しやくなり、意図した動きの学習がうまくできない要因になることがある。

そこで今回追加された分割機能をONすることで、長いアノテーションデータの場合でも全体的な学習精度を向上させることができる。

ネクストシステム、AI行動解析システム「VP-Motion」に部位解析モードなどを追加
分割機能の活用事例

さらに、Analyzerの出力に分析グラフと相関図が追加され、学習精度の向上や閾値調整などに活用できるHTMLファイルを出力し、全体的なデータ分析傾向を俯瞰して確認できるようになった。

また、ラベル同士の干渉や適切な分析データかどうかなどを可視化することが可能だ。

ネクストシステム、AI行動解析システム「VP-Motion」に部位解析モードなどを追加
出力例

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