日本電気株式会社(以下、NEC)と株式会社アイシンは、生成AIとデジタルヒューマン技術を組み合わせたパートナーAIシステム「NEC Personal Consultant」の開発を開始し、2024年12月から金融業界向けサービスの提供を開始、その後は適用業種を順次拡大すると発表した。
「NEC Personal Consultant」は、NECの生成AI製品や生体認証技術を活用して、アイシンが開発したマルチモーダル対話エージェントと組み合わせることで、人間に近い自然なコミュニケーションを実現するものだ。
具体的には、NEC Generative AI Frameworkを用いて、業務や利用シーンに応じた最適なLLM(大規模言語モデル)の利用が可能になるほか、NECが開発した生成AI「cotomi」の利用により、業種や業務に合わせた高度な応答を実現する。
また、NECの顔認証技術を活用しており、信頼性の高い本人確認を行うことができる。
さらに、対話を通じた属性や状況の認識・推測により、個々のユーザに対応した的確なサービスを提供するとともに、対話履歴から会話内容のモニタリングや改善のサポートが可能となる。
加えて、人間が相手の表情や声色からお互いの気持ちを推測するように、カメラ画像や音声からユーザの状況や想いを汲み取りLLMと融合することで、共感的な対話インタフェースを実現する。
他にも、デジタルヒューマン「Saya」を活用した独自技術で、表情・視線・ジェスチャなどの非言語表現でのコミュニケーションが可能となるとのことだ。(トップ画イメージ)
NECは今後、MNC(マイナンバーカード)認証などの認証技術の適用を拡大し、パートナーAIシステムの活用領域を拡大していく計画だ。また、AI活用の倫理やガバナンスのあり方を提言していくとしている。
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