Care Viewer株式会社(以下、ケアビューアー)は、フィンランドのGillie.AI社との連携事業として、2024年10月より、グループ会社の介護施設10事業所にて、「健康予測AI」の実証実験を開始した。
フィンランドでは、高齢者の健康状態に関する介護記録を基にした客観的データの提供が既に実証され、製品化も実現している。
そこでケアビューアーは、同社が展開する介護記録ソフト「CareViewer」で蓄積してきた介護記録のビッグデータを活用し、Gillie.AIが提供するAIモデルを、日本の高齢者向けに学習させ、三つの機能を開発した。
一つ目は、健康状態の逸脱予測に伴う介護職員アラート通知機能だ。これにより、様々な健康状態の危険を事前予測し、リスクが通知される。
例えば、当日の水分量が不足していた場合、「CareViewer」から通知が届く。

二つ目が、最大5年迄高齢者の健康状態の逸脱可能性を示す、健康状態予測一覧表示機能だ。
この機能では、下図の灰色の棒グラフ上にある○の位置や色で、高齢者の健康状態の傾向を一括で把握することができる。

また、職員一人ひとりのケアの傾向を表示する。例えば週間で、健康状態の逸脱アラート通知がなった際に、どれくらいの時間がかかったのか等がダッシュボード上で表示される仕様だ。

さらに、施設全体のケアの傾向を表示し、施設の介護職員の全体のパフォーマンスが比較される。

今回実施された実証実験では、3つの機能がケアの質の標準化を実現するかについて検証した。
今後は、「健康予測AI」を2025年2月目処に販売をスタートさせる計画だ。
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