株式会社NTTデータは、オフィスワーカの生産性向上、付加価値業務へのシフトへ向け、生成AI活用コンセプト「SmartAgent」に基づき、新たな生成AIサービスの提供を開始する。
「SmartAgent」とは、利用者の指示に応じて、AIエージェントが自律的に対象業務のタスクを抽出・整理・実行し、新たな労働力を提供するものだ。
「SmartAgent」のサービス第一弾として、営業領域を対象とした「LITRON Sales(リトロンセールス)」を、11月から提供開始する。
「LITRON Sales」は、営業領域における各種業務を自律的に支援・代行するサービスだ。
パーソナルエージェントが、特化エージェントにタスクを割り振ることで、データ入力、アポイントメント準備、提案書作成、契約書・社内文書作成などのタスクを支援・代行する。

なお、「LITRON Sales」は段階的な機能提供を予定しており、第一弾として、データ入力・活用機能の提供を開始する。
同機能は、議事録情報(テキスト・音声)から営業プロセスで必要な情報を生成AIで抽出し、営業支援システムに登録されている商談情報を自動で更新するものだ。
情報に不足がある場合には、次回入手すべき情報としてレコメンドする。
そして、第二弾としては、顧客経営課題分析から提案書作成までを実行するアポ・提案準備機能を、2025年3月末までに提供する予定だ。
この機能は、提案先企業名と合わせて提案書の作成をパーソナルエージェントに指示すると、外部情報(IR情報、ニュースなど)や営業活動で得られた情報・議事録を検索し、顧客課題を抽出するものだ。
その顧客課題に対し、自社の提供可能なサービスなどの情報も自律的に検索しながら、提案資料を作成する。
NTTデータは、「SmartAgent」実現に必要なサービスをフルスタックで提供するとのことだ。
具体的には、業務の機密性を考慮し、パブリッククラウド、プライベートクラウド・オンプレミスの双方から、最適なインフラを提案する。また、必要なLLMやSLMは、ニーズに合わせて選択可能だ。
あわせて、生成AI導入に向けたコンサルティングから、システム開発・導入、運用の支援を実施する。

今後は、「SmartAgent」のサービスラインナップを拡充していくとしている。
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