日立製作所のグループ会社である日立ヴァンタラ株式会社は、同社が展開する企業のAI対応を支援する、AIソリューションのポートフォリオ「Hitachi iQ」の第二弾として、学習・推論用途向けのモデルを提供開始した。
第一弾は、2024年7月に発表された大規模学習向けのモデルで、大量のデータを高速に演算処理できるAIインフラソリューションを提供してきた。
今回、「Hitachi iQ」の第二弾として、推論と学習用途へ向けたスケールアウト型のミッドレンジモデルと、推論用途に適したコンパクトなエントリーモデルをラインアップに追加した。
ミッドレンジモデルは、初期投資を抑えながら、事業規模に応じたスケールアウトが可能なモデルだ。用途に合わせてNVIDIA GPUの搭載枚数を段階的に増やすことができ、推論に加えて、LLMの学習にも適している。
また、オンプレミスで生成AI環境を構築することで、セキュリティ確保されたシステム環境を実現する。
一方エントリーモデルは、推論用途に必要な最小限の構成でのAI活用ができるモデルだ。
さらに、海外で先行して販売開始していた、AIのコンサルティング・サービス「AI Discovery Service for Hitachi iQ」を、日本市場向けに提供を開始した。
このサービスは、顧客課題を理解し、具体的な解決策をアジャイルに具現化するDXの上流工程において実績と知見をもつGlobalLogicと連携しながら提供するもので、AI導入へ向けた「価値の特定」「ユースケースの定義」「データの評価」「戦略的ロードマップの作成」を支援する。
加えて、「Hitachi iQ」は、As a Service型での利用を選択可能にしており、設備投資コストを事業運用コスト化することが可能だ。
また、日立製作所が提供する「業務特化型LLM構築・運用サービス」や「生成AI業務適用サービス」などの各種サービスと連携して、データインフラからサービスまでを支援するとのことだ。

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