契約書には、賃貸借契約書における「物件名」、秘密保持契約における「秘密保持の残存期間」、ライセンス契約における「作品名」など、会計処理業務や取引状況の把握のために各社で日常的に確認・管理している項目がある。
これらを確認するためには、該当する契約書から都度記載箇所を探す必要があるほか、日常的に管理が必要な項目については、管理表を作り手作業で一覧化している企業も少なくない。
さらに、2027年度から適用される新リース会計基準では、リース契約における「リース料」や「解約可否」といった項目の管理も必要になる。
こうした中、Sansan株式会社は、同社が提供する契約データベース「Contract One(コントラクトワン)」に、新機能「拡張項目のAI自動入力」を2024年12月より実装することを発表した。
「Contract One」は、紙や電子などあらゆる契約書をデータ化する契約データベースだ。契約の有効性や契約同士の複雑な関係を捉えられる契約データベースを構築する。
また、生成AIを活用した機能によって、管理部門だけでなく事業部門も日常的に契約データを活用できる環境を整備している。
今回実装される「拡張項目のAI自動入力」は、あらかじめユーザが設定した項目を契約書本文からAIが自動で抽出し、一覧化できるオプション機能だ。
これまで「Contract One」では、「契約先名」や「契約締結日」といった契約書そのものを管理するために必要な主要9項目をデータ化し、台帳に記載していたが、今回の新機能では、主要9項目以外にもユーザが日常的に必要な項目を自動で抽出し、一覧化することができるようになった。
ユーザは自動入力を「有効」に切り替えることで設定ができ、CSVファイルで書き出して、基幹システムや会計処理システムにインポートすることも可能だ。
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