Microsoft、Microsoft 365 Copilotを活用しリアルタイム通訳を行うエージェントなどを発表

Microsoftは、同社が開催したイベント「Microsoft Ignite 2024」にて、Microsoft 365 Copilotを活用した、Microsoft 365の新しいエージェントを発表した。

一つ目のエージェントは、コラボレーションやドキュメント管理等を行うためのソフトウェア製品「SharePoint」に導入されたものだ。

これにより、従業員は「SharePoint」内のエージェントに質問などをすることで、「SharePoint」データに基づき、サイトからリアルタイムの情報と洞察を取得することができる。

また、全ての「SharePoint」サイトには、サイトのコンテンツに合わせてカスタマイズされた既製のエージェントが含まれており、ユーザを支援する。

これらのエージェントは、カスタマイズや広範な検索を必要とせずに、即座に回答を提供する。

特定のプロジェクトまたはタスクについては、「SharePoint」ユーザは、選択した特定のファイル、フォルダ、またはサイトに基づいて、数回のクリックでカスタマイズされたエージェントを作成することも可能だ。

従業員は、チームメイトと同じようにチャットでエージェントをメンションすることで、メールやTeams経由で他のユーザとエージェントを共有できる。

また、Copilot Studioでエージェントをカスタマイズして、ワークフローをさらに自動化し、「SharePoint」以外の追加のデータソースを活用することも可能だ。

二つ目のエージェントは、Teamsの会議やチャット内で機能する共有のファシリテーターエージェントだ。

これにより、Teams会議では、ファシリテーターが会議中にリアルタイムでメモを取るようになり、全員が共同執筆や共同作業を行うことができる。

なお、メモには、AIによって生成されたものか、ユーザがコンテンツを編集したものかの属性も表示される。

三つ目は、Teams会議でリアルタイムの音声通訳を行う通訳エージェントだ。

これにより、各ユーザが選択した言語で話したり聞いたりできるようになる。言語は、中国語（北京語）、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語（ブラジル）、スペイン語の9つのサポートから開始される。

四つ目は、計画の作成からタスクの実行までを処理して、プロジェクト管理を自動化するプロジェクトマネージャーエージェントだ。

プロジェクトマネージャーは、TeamsのPlannerアプリ内でプロジェクトマネージャーエージェントに直接アクセスし、目標を入力することで計画を自動的に作成したり、事前設定されたテンプレートを使用したりすることができる。

プランナーで計画が作成されると、プロジェクトマネージャーは、タスクの割り当て、進捗状況の追跡、リマインダーと通知、ステータスレポートなど、プロジェクト全体を監督する。

タスクが完了すると、プロジェクトマネージャーはそれらを「プロジェクト マネージャーによる完了」列に移動する。

チームは、プロジェクトマネージャーが完了したタスクとコンテンツの出力を確認し、必要であればコンテンツの編集が可能だ。また、ユーザはコメントを介してフィードバックを追加できる。たとえば、プロジェクトマネージャーにコンテンツを要約したり、表形式にしたり、物語形式で書き直したりするように依頼することが可能だ。

四つ目が、Copilot Business Chatに導入された従業員セルフサービスエージェントだ。

このエージェントは会社のナレッジソースとシステムに接続されており、従業員は福利厚生や給与情報へのアクセスや、有給休暇の記録、IT部門に新しいノートPCを要求するなど、主要なHRおよびITトピックに関してリアルタイムで回答を得て、対応できるようになる。

なお、このエージェントはCopilot Studioでカスタマイズ可能で、管理者はさまざまなツールやデータソースを利用できる。

IoTNEWS編集部

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