株式会社じぶん銀行は、フィンテックベンチャー企業のAlpacaDB, Inc.(以下、Alpaca)と、人工知能(以下「AI」)を活用した外貨預金サポートツールの開発検討に合意した。
Alpacaは、株式会社三菱東京UFJ銀行が主催する「MUFG Fintech アクセラレータ・プログラム」の参加企業であり、金融工学、画像認識技術、深層学習(ディープラーニング)技術を複合的に用いた投資アルゴリズムの開発を得意とする、米国のベンチャー企業だ。
今回、じぶん銀行とAlpacaが開発検討するサービスは、Alpacaが保有する外国為替相場のバックテストデータに基づき、顧客の外貨預金取引を賢くサポートするツールだ。具体的には、①AIが計算した通貨別期待上昇率を一覧表示するヒートマップ、②一定確率以上の通貨別為替変動タイミング出現時のプッシュ通知機能、③深層学習を活用して最適な投資タイミングを顧客のかわりにAIが判断する外貨積立預金、の3つだ。じぶん銀行は、これらのサービスを「じぶん仕様プロジェクト」の一環として、2017年半ば以降順次、スマートフォンアプリにより提供していく予定としている。
なお、これら機能・サービスの提供開始後も、為替相場変動に関して日々蓄積されるデータを取り込むとともに、深層学習や深層強化学習などの手法を活用してAIの分析精度を継続的に向上させ、その結果、各ツールのお役立ち度合いを改善させていく。さらに将来的には、顧客とのインタラクティブなコミュニケーションや取引状況を分析データに加えることで、顧客一人ひとりに応じたロボアドバイザー機能の開発も検討していくという。
じぶん銀行のスマートフォンアプリならではの快適な操作性と、Alpacaが持つ最先端のAI技術により、外貨預金初心者にも、簡単に、安心して、取引していただけるUX(User Experience、体験価値)の提供を目指していくという。
【関連リンク】
・じぶん銀行(Jibun Bank)
・Alpaca
・三菱東京UFJ(BTMU)
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