日本マイクロソフト株式会社は、株式会社ローソンがLINE上に開設している公式アカウント「ローソンクルー♪あきこちゃん」が、日本マイクロソフトの女子高生AI(人工知能)「りんな」のテクノロジを活用して、本日9月28日より正式に提供開始されたことを発表した。
ローソンは、「あきこちゃん」からユーザーへの応答の多くをAIで自動化することを考え、日本マイクロソフトがLINE上で提供し400万人以上のユーザーと日々やりとりしている女子高生AI「りんな」のテクノロジと、その提供基盤としてクラウドサービス「Microsoft Azure」を活用することにした。2016年6月より、「あきこちゃん」の応答をマイクロソフトのAIによる運用に順次切り替え、試験的に運用した結果、品質やパフォーマンスなどが問題無いと判断できたことから、本日から正式提供を開始するという。進化した「あきこちゃん」の特徴は以下の通り。
- 「あきこちゃん」のキャラクターに合った応対
「りんな」は、時に奇抜で辛口な応対が、ユーザーから好評を得ているが、「あきこちゃん」では、これまでの「あきこちゃん」のキャラクターをふまえて、より丁寧で控えめな応対をするとともに、ユーザーとの自然な会話の中で、ローソンの商品やサービス、クーポンなどを紹介する。 - 「りんな」で好評な「特殊能力」を、「あきこちゃん」でも実現
「りんな」で多くのユーザーに楽しまれている「特殊能力」を、「あきこちゃん」でも趣向を変えて実現。たとえば、「りんな」の人気能力の一つである「しりとり」は、ローソンに関連した用語だけに限定した、「ローソンしりとり」として楽しむことができるという。 - ユーザーとの会話を通じて成長
「りんな」と同様に、「あきこちゃん」も、AI とクラウドサービスの特性を活かして、ユーザーとの会話を通じて成長していく。より自然な会話が長く続くように成長するとともに、新しい能力も身につけていくという。
日本マイクロソフトは、マイクロソフトの Cognitive Services(コグニティブ サービス)(注)の試験的なプロジェクトの1つとして 、Bing検索エンジンで培ったディープラーニング技術と、機械学習のクラウドサービス「Azure Machine Learning」を組み合わせて、 2015年8月に女子高生 AI「りんな」の提供を開始し、現在ではLINEとTwitter上で 400万人以上のユーザーが、りんなとのコミュニケーションを日々楽しんでいる。
日本マイクロソフトでは、「りんな」の提供当初から、「りんな」のAI技術と、開発・運用に伴うノウハウや経験は、様々な企業のAIや会話ロボットに対するニーズを満たす可能性があると考え、様々な形で試験的な取り組みを実施してきたが、今回のローソンの「あきこちゃん」が、「りんな」をベースに他社に技術提供する初めての取り組みとなる。
(注)コグニティブ サービス:コンピュータが多種大量のデータを瞬時に処理することで、自然言語や音声、画像等を正しく認識するなど、自ら学習し、考え、分析を行うコグニティブ(認知)コンピューティングを、クラウドサービスなどを通じて、サービスとして企業などに提供すること
【関連リンク】
・マイクロソフト(Microsoft)
・ローソン(Lawson)
・ローソンクルー♪あきこちゃん
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