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米アマゾンが独自の人気ショッピングアプリにAlexaを追加したと発表した。iOS版のアプリ内で検索バーの横にあるマイクロフォンアイコンを押すと、音声検索を始め、Kindle libraryにある本や音楽のストリーミング、天気や道路状況などについての会話、スマートホーム制御やアレクサ・スキルにアクセスができるようになる。
Amazon Echoで使われている音声認識エージェントAlexaは、去年から著しくスピードをあげ、対応デバイスが続々と発表されていた中、アマゾンがさらにスマートホームコンサルティングサービスを展開し、様々な手を使って普及させてきた。
しかし、Amazon Echoを買ってない人がAlexaの利点を知る方法がないため、今回Alexaを試せる機会がユーザーに与えられたといえる。アプリでAlexaを使ってみて、Amazon Echo購入につながる可能性がある他、Amazon Echoが現在販売されていない市場にでも手を伸ばす可能性になるかもしれない(言語サポートさえあれば)。さらに増える顧客からAlexaの使用で集められたデータを新ソリューション開発(例えば、各人口層に対応するマーケティングプログラムやおすすめ商品など)に使い、導入の様々な利点が考えられる。
もちろん、顧客が手軽にアプリ検索できることもそもそもメリットである。
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デジタルソサエティ研究家。
1973年生まれ。IoTNEWS代表。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。