5Gにおけるネットワークスライシングの魅力 -MWC上海2018レポート2

実際に展示されていた中で一部を紹介すると、GoProを搭載したドローンに対して、ドローン制御用にuRLLC(超高信頼・低遅延)を、GoPro用にeMBB(高速大容量通信)を、それぞれ全く異なる料金プランでパッケージ化して提供するというものだ。

「ドローンの制御には、制御の遅延が無く、高信頼のネットワークを採用」し、「映像の配信には動画の品質を担保できる高速回線を採用」するということを意図した、用途に対して最適化した通信サービスを選択することができる複数の通信パッケージが展示されていた。

5Gスライシング MWC上海2018

5Gスライシング MWC上海2018

 さらにもう一つとても魅力的だと感じたサービスとしてエリアのスライシングである。

ネットワークをスペックでスライシングし、用途や利用規模、時間帯で通信サービスを切り売りするだけでなく、エリアまで指定できるというのだ。

つまり、特定の日時に中継したいイベントがある場合、イベントを実施するエリアに絞り、配信用の高速回線を中継の時間帯だけ購入することができるというのだ。

これまで、この手のことを実現しようとすると、何か月もの作業時間がかかっていたが、システムで管理することで瞬時に行うことができる。

バーチャルな時間帯指定専用線のような考え方になるのだが、有線の専用線を知っている立場からすると、こういったサービスの提供が具体的に検討されていることに大きな衝撃を受けた。専用線は仕組み上、数時間だけ利用するようなことが難しい。また、CDN等でも帯域保障サービスはあるものの、現時点ではここまでフレキシブルなものは提供されていないだろう。

ネットワークスライシングはEnd-to-Endで活用すべき

HUAWEIのブースにもネットワークスライシングならではのデモがあった。

昨今注目される遠隔医療だ。MWC2018のチャイナモバイルブースに遠隔超音波診療のデモが紹介されていたが、そこから一歩先に進み、MWC SHANGHAI 2018のHUAWEIブースでは“ダビンチ(da Vinci Surgical System)のような手術支援ロボットをリモートコントロールする遠隔外科手術のデモが行われていた。

Previous

三菱重工航空エンジン、SASのAIテクノロジーでスマートファクトリー化を促進

東芝のマイスターシリーズに見る、スマートファクトリーの要点 -設計・製造ソリューション展2018レポート1

Next