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ABEJAシンガポールとデンソー・インターナショナル・アジア、タイで工場の業務効率化に向けた協業を本格開始

株式会社ABEJAの現地法人であるABEJAシンガポール社は、タイ王国で、株式会社デンソーのグループ会社で、豪亜地域の統括拠点であるデンソー・インターナショナル・アジア社(以下、DIAT)が保有する工場の業務効率化に向け、2018年内に協業を開始する。同協業に先駆け、2018年4月から8月の約5ヶ月間にわたり、共同実証を実施したことも合わせて発表した。

2017年4月に営業を開始したABEJAシンガポール社は、AIプラットフォーム「ABEJA Platform」を活用し、シンガポール共和国を中心としたASEAN諸国で、学術機関やヘルスケア業界をはじめとした現地企業との協業を進めている。

DIATは、2007年2月にタイのバンコク郊外で設立され、豪亜デンソーグループ会社の地域本社として、基本方針・事業戦略を立案、生産企画、情報システム、人材育成などの管理・支援業務を行っている。

今回の協業は、これまでDIATが、製造現場の業務効率化の一環として取り組んできた各製造工程での作業スピードの計測や分析を、ディープラーニング等のAI技術を活用し自動化することで、より正確に実施することを目的としている。また、同協業で得られた分析結果をもとに、作業スピードの差、作業手順の違いを明確にして製造作業を可視化し工場全体のオペレーションを最適化することも視野に入れているという。

2018年4月から開始した共同実証では、ディープラーニングを活用して、タイ東部にあるデンソー・タイランドの工場内で撮影した作業映像のデータから作業者の姿勢の差を算出、姿勢が一致したタイミングを新たな作業の開始時点とし、作業の「サイクル」を定義。

これにより、1サイクルあたりの作業時間の分析、さらに、サイクル内の特定作業あたりの時間を算出するために、従来の姿勢認識に加え、姿勢の連続性を利用し作業映像から特定作業を分析することで、推定が可能となった。約5ヶ月間の共同実証の結果、人が目視で行う作業分析と同程度の精度をもつ学習済みモデルの構築が実現したという。なお、撮影した映像データから教師データを作る工程では、ABEJAの「動画アノテーション」ツールを採用している。

両社は、工場内での実運用に向け、共同実証で構築した学習済みモデルの精度を高め、共同実証で確立した手法の適用範囲を拡大し、デンソーグループが保有するアジア全域を中心としたグローバルな製造現場にも導入することを目指す。

【関連リンク】
ABEJAシンガポール(ABEJA SINGAPORE)
デンソー・インターナショナル・アジア(DIAT)

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