KDDI・長崎大学など、五島での「マグロ養殖の基地化」を実現するドローン活用IoTシステムの実証実験実施

五島市では「マグロ養殖の基地化」を目指し、クロマグロの養殖に取り組んでいる。クロマグロは他の魚種に比べて赤潮に対する脆弱性が約10倍高く、クロマグロの死滅を防ぐため、赤潮の早期検知が重要だ。しかし、赤潮を検知する既存の計測方法(※1)では海水の採水から赤潮発生検知、漁業者への通知まで約12時間を要するため、リアルタイムの対策が課題であった。

五島市での「マグロ養殖の基地化」の実現を目的として、国立大学法人長崎大学大学院工学研究科(以下、長崎大学)、システムファイブ株式会社、KDDI株式会社、長崎県五島市は、IoTシステムの実証実験を行った。

同実証実験では、ドローンを活用して多地点・多深度で採水してAIで分析、ディープラーニングを用いた画像解析による有害プランクトンを判別してプランクトン数集計をAIにて実施。また、ドローンによる空中からの赤潮分布状況の把握して、クラウド経由で漁業者への赤潮状況の早期通知を実施した。結果、海水の採水から赤潮検知、漁業者への通知までの時間を約15分に短縮でき、約98%削減した。

今後、同取り組みを推進し、マグロ養殖における赤潮被害の低減、2019年度以降にAIを活用した「赤潮予報」の提供を目指すとした。

なお、同実証実験は、2018年度総務省IoTサービス創出支援事業(※2)の一環として実施している。

※1 船から赤潮発生状況を目視による海域のパトロール、また行政による固定センサーを活用した計測を実施。また、採水した海水を顕微鏡を通じて見る「検鏡」を実施することで、水中の悪玉プランクトンの量の計測を実施。
※2 総務省IoTサービス創出支援事業(平成30年度予算)

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