AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

シンカCTI、IoTPackなどに見る、SORACOM Canal, Direct活用事例

前後編に分けて解説した、SORACOMの新サービス。Air, Beam, Canal, Direct, Endorse, FunnelときれいにA〜Fが並んだが、それらを活用した事例も知りたい所だ。そこで、ソラコム社のカンファレンス、”Connected”で紹介された事例をいくつか解説する。

まずは、Canal, Direct編だ。

【登壇者】
アイレット株式会社 執行役員 エバンジェリスト 後藤 和貴氏
株式会社シンカ 代表取締役 江尻 高宏氏
株式会社ソラコム 最高技術責任者 安川 健太氏

おもてなし電話「シンカCTI」

株式会社シンカ 代表取締役 江尻 高宏氏
株式会社シンカ 代表取締役 江尻 高宏氏

CTIというサービスは、”Computer Telephony Integration System(電話とコンピュータの統合システム)”といって、コールセンターなどで電話がなったら、パソコンの画面に誰から着信したか、そのお客様はどういう応対履歴があるか、などといった情報がでるサービスだ。

シンカCTIは、クラウドで作っているので、電話がなるとクラウドに格納された顧客情報をタブレットやパソコンに表示するという仕組みとなっている。

シンカCTI画面イメージ
シンカCTI画面イメージ
シンカCTI
シンカCTI

居酒屋「花びし」では、ビルにネットワークがないため、CTIを導入したくてもクラウドのサービスが利用できないという問題があった。そこで、SORACOMのSIMをCTIアダプタにさし、通信を実現したという事例だ。

この事例で重要なのは、電話がなった瞬間に顧客情報がでないといけないのだが、個人情報を扱うCTIシステムの性質上、セキュアな通信網であるHTTPS通信を使う必要があった。しかし、https通信では実オペレーション上では少し応答が遅かったというのだ。そこで、速度の問題がないHTTP通信を利用したかったが、閉域網で利用しないと通信のセキュリテイは担保できない。

そこで、アイレット社が提供する、「IoTpack」というサービスをつかったのだという。「IoTpack」は、IoT機器との通信を閉域網で行うことができる環境をつくるサービスということだ。

花びしの例
花びしの例

iret社の「IoTPack」の特徴

アイレット株式会社 執行役員 エバンジェリスト 後藤 和貴氏
アイレット株式会社 執行役員 エバンジェリスト 後藤 和貴氏

AWSクラウド上でIoT/M2M専用の閉域網を提供しているが、インターネットを経由せず、SORACOM Airを装着しただけで、モノとクラウドの間の通信をセキュアに保持することができるサービスだ。

IoTPack
IoTpackの特徴

実際には、SORACOM Canalが利用されているから、この仕組みは納得がいく。

参考:
シンカCTI
iret IoTPack
SORACOM Canal

NRIでのSORACOM Directの事例

この事例は、SORACOM Directをつかってオンプレミス、AWS、Azure上のシステムと閉域網接続をした事例だ。

NRIのSORACOM Directの事例
NRIのSORACOM Directの事例

この事例でわかるように、SORACOM Directを使うとデバイスからは、Amazon AWS上のサーバ以外でも、オンプレミスや、Azureへもセキュアな接続が可能となるのだ。

利点としては、任意のバックエンドと閉域網接続ができることなので、アタックを受けず、デバイスにマルウエアが混在していたとしても、他のモノを攻撃するようなことはないということだ。

参考:
NRI
SORACOM Direct

SORACOM Canal, Directは企業システムとの閉域網での接続を可能とする

株式会社ソラコム 最高技術責任者 安川 健太氏
株式会社ソラコム 最高技術責任者 安川 健太氏

上記の例で分かるように、SORACOM Canal, Directを使うと、非公開領域にあるような企業情報システムと、デバイスの間の通信を閉域網でつなぐことができるのだ。

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