介護サービスの課題を、現場のノウハウで解決 ーZ-Works小川氏インタビュー

そういったことを防ぐために、このシステムを導入すれば、作業をしながらでも安否確認ができます。巡回する際も、近づかなくても安否確認できるので、ドアの外からの確認や、スリッドガラスであればそこから確認するだけでいいので、かなりの時間短縮がはかれます。

小泉: どの異常に対して、どのように通知をするのでしょうか。

小川: これはシステムなので、異常に関しては、要件定義しなければなりません。他のセンサー会社ですと、「センサーを置いて終わり」というところがほとんどです。センサーを導入して、どういう風にオペレーションが変わっていくのかをディスカッションしません。

Z-Worksでは現場のケースをヒアリングし、こういった場合に通知が来た時に対応できますか、とお聞きした上で設定していきます。

例えば、全員に対して「足が出た」ということを検知するのは困るが、ある数名の人だけはそこを感知したい、ということであれば、その人だけに対応するなど、細かい調整をします。

あとは居室異常、ベッドから離れ、トイレに行っているのだが、うずくまって出てこないといったことには、センサーの組み合わせで判別します。ベッドからいなくなって何分くらいたったら異常か、というのは現場によって違うので、ヒアリングをして設定します。

そこからテストして、今後の作業を実際どのように変えていくかを打ち合わせして決めていきます。

小泉: なるほど。これは直販だからこそできるサービスですね。説明したらすぐ導入を考えてもらえますか。

小川: こういった介護現場向けのセンサー類はたくさんありますので、導入する側も選択が難しいと思います。実際にお試しいただいたうえで、現場で価値を認めてもらう必要があります。

また、介護施設は壁が厚く、ドアが金属製などWi-Fiの電波がうまく通らない環境となりますが、Z-Worksのセンサーシステムの場合、3Gの携帯電話の回線を使用しているのですぐに導入できます。

Z-Worksの介護サービス『LiveConnect Facility』  Z-Works小川氏インタビュー(仮)
『LiveConnect Facility』の管理画面イメージ。システムに不慣れなケアワーカーでも、状況が一目でわかるようになっている。

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