シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム OMC2016

Open Innovation, Machine Device, Cloud Network(略してOMC)という産業のオープンイノベーションとICTの利活用について話を伺う場がもたれた。その中で、シャープのIoT戦略について聞くことができた。

【登壇者】
シャープ株式会社 コンシューマエレクトロニクスカンパニー クラウド推進センター 第1サービス開発部 部長 上田 徹 氏

シャープの考えるホームIoTへの課題意識

日本の世帯構造変化は、2020年には2000年で比較した世帯構成と世帯年齢の表を見ると、人口縮小、単身生活という社会が容易に見えてくる。その中で、上田氏によると、「個・孤時代」がやってくるというのだ。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

暮らしの価値観としても、これまでは「物欲」「消費欲」が高かったが、インターネットにすべてのモノがつながる社会では、「自己実現」へ向かっていうというのだ。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

その結果、今までの家電は、「決まった機能を提供するモノ」だったのに対し、それがIoT社会になることで、「我が家流」に使える家電が主流となる。我が家流の家電は、使えば使うほど成長する家電となるのだ。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

今後の家電は、ネットワークにつながり、学習して最適化するようになる。AIとIoTが一体となることで、モノの人工知能化がすすみ、「AI x IoT = AIoT」となると考えているということなのだ。

例えば、北海道と沖縄では気候はまるで違う。空調の温度設定で心地よいと感じる温度自体異なるはずだ。食べ物についても地域差はかなりでることが容易に想像がつく。こういった、ヒトの生活を考えた時、「我が家流」をどんどん学んでいってくれる家電製品は、手放せないパートナーとなっていくのかもしれない。

対話する家電、ココロプロジェクト

そして、現在、シャープでは「ココロプロジェクト」というプロジェクトを立ち上げ、人と対話する製品群を開発しているということだ。この、「ともだち家電」と呼ばれる家電群は、「ヒトの音声に対して家電がこたえていく」ということを実現している。外部との接続や、ココロボードと呼ばれているスマートフォンアプリも準備をしていくということだ。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

ともだち家電のラインナップは以下の通りだ。この中でもすべての家電が音声発話するようになっており、一部のモノについては音声に認識も可能となっている。例えば、ヘルシオなら、使いたい食材や料理のジャンルをヘルシオに話しかけることでレシピがわかる。冷蔵庫も話しかけることで冷蔵庫に保存する食品を覚えさせ、使い忘れを教えてくれるようになるということが可能となっているのだ。

また、例えば天気の情報をクラウド上から取得した場合、洗濯機は花粉の飛散状況を教えてくれ、エアコンは気温について教えてくれる。決して乱暴に天気は晴れで、気温は25度・・・と情報だけを教えてくれる訳ではないところがきめ細やかく、気が利いている。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム
ヘルシオ(電子レンジ)の場合
シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム
冷蔵庫の場合

これらの家電製品はすでに販売されていて、クラウドと接続することで大きな処理能力と柔軟な開発が可能となったということだ。

つながる家電

これまで、家電製品というのは買った瞬間の価値が一番高く、日が経つにつれて価値は落ちていくモノだった。しかし、これからの家電はクラウドにつながり、様々なサービスと接続し、AIoTによって日々ヒトに寄り添うことで家電製品の価値は日ごとに上がっていくモノになるという。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

今後サービスを横に広げるていくには、WebAPIが重要だという。現状Yahoo!のmyThingsとの接続も実現していて、この連携では別のアプリケーションからの指示に対して、音声でのアクションを実現しているということだ。例えば、お天気の情報をお掃除ロボットに話させるといったことが可能となる。

myThingsとの連携によって単なる家電が「コミュニケーションセンター」になっていくのだ。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

現状の家電ではCPUは小さい。情報も家電に閉じたままであった。しかし、今後は、様々な外部サービス等とも連携してあたらしい価値を生み出していきたいと述べた。

シャープのともだち家電とIoTプラットフォーム

参考:
ともだち家電

ココロプロジェクト

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BBA

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