東芝デジタルソリューションズ、既存の産業用コンピュータを仮想化し製造現場のIoTを加速する商品を提供

IoTが急速に普及するなか、製造業においては現場(エッジ)の機器や装置などから大量に発生するIoTデータを高速に処理するニーズが高まり、データをクラウドに送ることなく素早く処理・蓄積・活用するエッジコンピューティングが求められている。

しかし、製造現場のIoT化で制御システムが外の世界へとつながることで、サイバーセキュリティのリスクが高まっている。また、実際の現場には、ハードウェアやOSのサポート期限が迫り老朽化したパソコンやサーバーが数多く残されており、管理者はIoTデバイスの運用管理とセキュリティリスクへの対処に苦慮している。

そこで、東芝デジタルソリューションズ株式会社はフォグコンピューティングテクノロジーを持つNebbiolo Technologies Inc.(以下、Nebbiolo)の「Nebbioloフォグプラットフォーム」のラインアップの1つとして、スモールスタート可能で仮想マシン単位で安価に導入できる商品の提供を開始する。エッジでの仮想化技術、情報系(IT)と現場系(OT)のネットワーク分離技術等でIoTの活用を目指す製造現場のセキュリティや運用管理をサポートする。

東芝デジタルソリューションズは、2018年4月にNebbioloと協業を開始し、同年11月からNebbioloフォグプラットフォームの販売を開始し「fogNode(※1)」「fogOS(※2)」「fogSM(※3)」をセットで提供することで、遠隔拠点を含めた運用効率化をサポートしてきた。これにより製造現場のセキュリティを確保し、リモートでの一元管理によるIoTデバイスの運用やアプリケーションの配布・更新作業などの効率化を実現する。

今回、Nebbioloフォグプラットフォームを手軽に活用できるようサービス体系を刷新し、ソフトウェア「fogOS/fogSM」のみを仮想マシン単位で安価に導入することが可能となった。また、従来のfogOS/fogSMを搭載できるのはfogNodeのみだったが、今後はNebbioloが認定するハードウェア(産業用コンピューターなど)にも搭載可能で、用途に応じてハードウェアを選択でき、自由度が高まる。

特に、今回認定ハードウェアとなった東芝インフラシステムズ株式会社が開発した産業用コンピュータ「FA2100Tシリーズ」は、24時間連続稼働を前提とした設計かつ10年以上にわたって保守サポートが可能で、製造現場へのNebbioloフォグプラットフォーム導入に適したハードウェアだという。

さらに、1台の中に複数の仮想マシンを搭載できるため、ハードウェアやOSが老朽化した古い産業用コンピュータおよびアプリケーションの資産を有効活用できる。このように、Nebbioloフォグプラットフォームの仮想化ソリューションと東芝インフラシステムズの産業用コンピュータの組合せにより、安定した環境を東芝グループとしてワンストップで提供できるようになる。

東芝デジタルソリューションズは今後、Nebbioloフォグプラットフォームを通してさまざまな産業用コンピュータの販売パートナーと連携し、製造業をはじめとするインダストリアルIoT領域において、顧客のニーズに応じたフォグソリューションを提供していく方針だ。

※1 フォグ用ハードウェア
※2 現場のシステムやアプリケーションを収容するソフトウェア
※3 フォグをリモートで一元管理するシステム管理ソフトウェア

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