Traxが商品棚の画像認識による実店舗のデジタル化をサポートする

日本での導入と今後の課題

最後に日本の導入事例としてP&G IT部門 西村光平氏がTraxの技術を使った組織づくりについて話した。

P&Gは、1年前からTraxの画像認識の技術を導入しており、最終的な店頭活動に対して、営業、マーケティング、マーチャンダイザーが一気通貫し、データ共有、分析、実行ができる環境を整えることを目標としているという。

Traxを使い機会発見を行い、その機会に対し戦略を立て、マーチャンダイザーが店頭での施策を実施するという流れだ。

Traxを導入したことで得られたメリットは大きく3つあるという。

1つ目はマニュアルでの機会発見に比べ、データ取得の時間短縮が行え、マーチャンダイザーが本来行うべき商談や店頭改善に時間をさくことができるようになったと話す。

2つ目はデータを使い、どのように機会を分析するのか、分析した結果からどのようなインサイトを持っていき、実際の店頭の活動につなげていくのかといったP&Gの具体的なKPIに合わせてTraxは開発を行っているという。

そして掲げたKPIが実際に有効なのか実証し、またデータを取るという作業を繰り返し、システムの構築を行っているということだ。

3つ目は店頭から得たデータから分析し、店頭の棚で実施する最終戦略の提案というルーティーンの構築を行っているという。

そしてTraxがデータを返すことにより、本部でバイヤーやカテゴリーキャプテンが戦略に基づいて作り上げた棚が実際の店頭で実現できているかどうかがわかると話す。

課題としては、得られたデータは一度本部に持ち帰り分析しなければならないため、マーチャンダイザーがその場で店頭の改善アクションが行えない点だという。

今後は写真を撮った瞬間に店頭アクションが行えるような技術革新と人材のコーチングを目指したいと語った。

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