DNP、移動に困っている人と手助けしたい人を結びつけるソーシャルアクションサービス「May ii」のスマートフォン用アプリを提供開始

年々増加する訪日外国人のほか、障がいを持つ人々や高齢者等にも使いやすい案内表示や施設等の整備が進んでいる。こうしたハード面の整備に加え、多様な人々が相互に理解し合い、抵抗感を持つことなく助け合っていく「心のバリアフリー」を実現することの重要性が高まっている。

2017年より大日本印刷株式会社(以下、DNP)は、コミュニケーションアプリ「LINE」を活用して、移動に困りごとを抱える人や電車内で席をゆずってもらいたい人と、そうした人を手助けしたいサポーターを結びつける実証実験を、企業や自治体と連携して推進してきた。

そして今回DNPは、街なか等での移動に関して困りごとを抱える人と、そうした人を手助けしたいサポーターをつなげるDNPソーシャルアクションサービス「May ii(メイアイ)」のスマートフォン用無料アプリの提供を開始した。May iiの特長は以下の通り。

  1. GPSにより広範囲のエリアで利用者のマッチングが可能
  2. 同アプリは、移動に困りごとを抱える人と手助けしたいサポーターをGPSで結びつけることができる。これまでの実証実験で利用していたビーコン(電波発信機)からGPSに切り替えることで、より広いエリアでの両者のマッチングが可能となった。利用者がサービスの対象となっているエリアに入るとアプリからメッセージが届き、アプリ上のチャットボット(自動会話プログラム)を通じて、必要とされるサポートに関するやり取りが行われる。アプリは訪日外国人も利用できるよう、日本語のほか、英語、韓国語に対応している。

  3. 使いやすいインターフェース
  4. アプリ上の地図に「移動に困り、手助けを求める人(リクエスター)」と「手助けしたいサポーター」の所在地が表示され、互いの移動状況が確認できる。これにより、実証実験で課題のひとつに挙がった「サポーターを待っている間のリクエスターの心理的不安」を軽減する。また、両者が近づいてくると、アプリの画面全面にMay ii利用者であることを示す「カラーカード」が表示されるため、互いにその画面を見せ合うことですれ違いを減らすことができる。

  5. サポーターのアクションを活発にさせるポイント制度
  6. サポーターには、リクエスターへのサポート回数などに応じてポイントが付与される。貯めたポイントによって、アプリ内で確認できる「ステータス」が上昇するため、サポーターのモチベーション向上につながる。

DNP、移動に困っている人と手助けしたい人を結びつけるソーシャルアクションサービス「May ii」のスマートフォン用アプリを提供開始
「カラーカード」の画面イメージ
今後、東京都の市ヶ谷周辺エリア、2019年2月に実証実験を行った福岡県福岡市内、北海道札幌市内を皮切りに、利用できるエリアを順次拡大し、移動に困った人を自然にサポートできる社会の実現を支援していく。

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