富士通、NTTドコモへ5G商用サービス向けの基地局制御装置および無線装置を納入開始

富士通株式会社は、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)に、第5世代移動通信方式(以下、5G)の商用化に向けた基地局制御装置(※1)、および無線装置(※2)の納入を開始した。

今回納入を開始した5G基地局制御装置は、単一のハードウェアに異なる無線方式を実装するSDR技術(※3)を用いた富士通独自のソフトウェアの機能拡張によって5Gを実現している。そのため、既存の3G/LTE/LTE-Advanced方式の基地局制御装置を活用し、最小限のハードウェア変更のみで、迅速かつ低コストに5Gのネットワークを展開することが可能だという。

また、5G無線装置は、従来では無線装置の外部に設けていたアンテナ装置を内蔵することでビームフォーミング(※4)を実装し、効率的なネットワーク構築を実現する。同無線装置のラインナップとして、5G周波数である3.7GHz帯、4.5GHz帯、28GHz帯に対応した3種を揃えている。

さらに、同基地局制御装置と無線装置間の通信を担うフロントホール(※5)のインタフェースには、オープンインタフェースであるO-RAN Alliance(※6)で策定された世界標準のO-RANフロントホールインタフェース仕様を採用している。これにより、同仕様に準拠する他ベンダーの基地局制御装置や無線装置との接続が可能となる。

加えて、同基地局制御装置と無線装置で採用している無線のインタフェースは、3GPP Rel-15仕様書(※7)に準拠しており、5Gサービスのスムーズな開始を可能とする。

今後、富士通とNTTドコモはパートナーシップをさらに強化し、5Gサービスの開始や展開を支援するとともに、フロントホールのオープン化によるエコシステムの活性化やさらなる技術革新をグローバルに推進していく。

※1 5Gの無線アクセスネットワークにおけるデータ処理ならびに無線装置を制御する。
※2 スマートフォンやタブレットなどの端末に無線を接続して、5Gの無線アクセスネットワークを構成する。
※3 Software Defined Radioの略。ハードウェア上で動作するソフトウェアにより無線機能の実装や変更を柔軟に行うことができる技術。
※4 アンテナパネル上のアンテナ素子が発する信号の位相(角度)を制御することで電波を特定の方向に集中させる技術。
※5 基地局を構成する制御装置と無線装置を結ぶネットワーク。
※6 5Gをはじめとするオープンかつ拡張可能な次世代の無線アクセスネットワーク実現を目指し、標準化を推進する業界団体。
※7 3GPPで規定されたNSA(Non-Stand Alone) 5G向け仕様書。5Gの基地局は、LTE/LTE-Advance方式の基地局と連携して5Gの通信を提供することなどが示されている。

プレスリリース提供:富士通

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