加藤電機、SANシステムとカーナビを活用して運転者に通知する「歩行者検知ナビ」の実証実験を開始

警察庁発表による平成30年度の交通事故死者数の約半数が歩行中、又は自転車乗用中の事故により発生しており、さらにその7割を高齢者が占めている。高齢化が進む中で、出会い頭の事故や交差点で起こる交通事故を防止するための対策が急務となっている。

加藤電機株式会社は、独自で開発したIoT位置情報端末のSANシステムとカーナビを用いて、車両付近の歩行者を検知し、車両の運転者に通知することで交通事故防止に活用できる「歩行者検知ナビ」の実証実験を実施することを発表した。

同実証実験では、歩行速度、車両速度、周辺環境などの依存性調査を通じ、歩行者の検知ができるパラメータを確認し、IoTシステムとしての複合的な利用方法を検証し、実用化に活かしていく。

今回、加藤電機が新たに開発したIoT位置情報端末である「歩行者検知対応SANシステム」は、LPWAの特長を活かして歩行者が携帯するSANタグ(発信機)の電波を車両に搭載されたカーナビに接続された専用の受信ユニットで検知し、数百m手前から歩行者の存在を知ることができる。

また、歩行者検知ナビに対応したSANタグ内蔵の加速度センサーにより歩行中か停止中かを自動判別するとともに、識別コードを使って、歩行者が高齢者か子供か、自転車かなどの違いが分かるため、カーナビ端末を使って、運転者に注意喚起ができるようになる。

カーナビはパイオニアの業務用カーナビを採用し、加藤電機の技術支援を受けながら歩行者検知ナビの歩行者の接近情報に連動してドライバーに注意喚起を行い、メッセージ表示を行うことができる。SANタグは、SANアンテナ(中継アンテナ)を経由して位置情報が確認できるSANフラワーネットワークに対応し、さらにSANレーダーを用いることで最小誤差50cmで発見できるなど、認知症徘徊やこども見守り装置として利用されている。

これにより歩行者検知ナビは、SANフラワーと共通の基幹システムを利用することで、行方不明者の捜索だけでなく、SANタグをお守りとして日常的に身に着けることにより、交通事故防止に繋げる。

加藤電機は今後、年内の実証実験による効果検証後に2020年4月から実用化する予定である。

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