小田急電鉄・JR東日本・ヴァル研究所、立川エリアでMaaSの実証実験を実施

小田急電鉄株式会社は、中期経営計画で「次世代モビリティを活用したネットワークの構築」を掲げ、自動運転バスの実用化に向けた取り組みのほか、複数のモビリティや目的地での活動を、検索から予約・決済まで、1つのサービスのようにシームレスに利用者に提供するMaaSの実現に向けた取り組みを推進している。

小田急電鉄が株式会社ヴァル研究所の支援のもと開発しているMaaSの実現に必要なデータ基盤である「MaaS Japan」では、鉄道やバス、タクシーなどの交通データや各種フリーパス・商業施設での割引優待をはじめとした電子チケットの検索・予約・決済などの機能を提供する。このデータ基盤はオープンな共通データ基盤であり、小田急電鉄が開発するMaaSアプリ「EMot」だけではなく、他の交通事業者や自治体等が開発するMaaSアプリでも活用可能だ。

一方、東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)では、グループ経営ビジョン「変革 2027」で、移動のための検索・手配・決済を顧客にオールインワンで提供する「Mobility Linkage Platform」を構築し、「シームレスな移動」「総移動時間の短縮」「ストレスフリーな移動」を実現することを目指している。

今回、小田急電鉄とJR東日本は、ヴァル研究所と協力し、鉄道会社間の境界を越えたサービスの提供を目指した「MaaS」に関する連携検討の具体的な取り組みとして、立川駅周辺エリアにおけるMaaSの実証実験を行うと発表した。

JR東日本の中央線(東京~甲府間)・南武線および小田急グループの立川バスのリアルタイム運行データを用いた経路案内と、多摩モノレールの1日乗車券と沿線施設の利用券がセットになった電子チケットを1つのアプリで提供する。公共交通をより便利に利用できるようにすることで、周辺道路の混雑緩和や対象地域の商業・観光施設の来訪者満足度向上を目指す。

なお、同実証実験は、東京都が公募した「MaaS の社会実装モデル構築に向けた実証実験」として実施する。

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