リモハブと国循が協業、高齢心不全患者に対する遠隔心臓リハビリテーションの有用性に関する臨床試験を開始

日本における死因別死亡数全体の第2位は心疾患であり、中でも最多の原因が心不全と報告されている。日本全体の心不全患者数は120万人以上と推定されており、高齢者に多くみられるため、今後もさらなる増加が見込まれている。このような患者の心肺機能を改善させるため従来治療である通院下での心臓リハビリテーションが行われてきた。しかし高齢であるが故に頻回の通院が難しい等の理由の為、実施できている患者は現状わずか1割未満に留まっている。

そのような中、株式会社リモハブでは、IoT技術を活用することで医療従事者による遠隔管理を実現し、実際に病院で行うような心臓リハビリテーションを自宅で行うことができる遠隔心臓リハビリテーションシステム「リモハブシステム」の開発に取り組んでいる。

そして今回、リモハブと国立循環器病研究センター(以下、国循)は共同研究に関する契約を締結し、同システムを用いた高齢心不全患者に対する遠隔心臓リハビリテーションの有用性について検証試験を開始した。

リモハブシステムは、患者の負荷状態をモニタリングする「アプリ」を搭載したタブレット、心電波形を取得する「ウェアラブル心電計」、IoT化させた「スマートエルゴメーター(エクササイズバイク)」で構成される。

患者が同システムを在宅で使用することで、医療機関にいる医療従事者が遠隔で在宅患者をモニタリングし、従来の医療機関で行う心臓リハビリテーションと同等の効果をもたらす環境を構築する。在宅での心臓リハビリテーションを可能とするべく、クラウドを介して在宅から生体データを医療機関に遠隔送信し、医療機関からはデータを元にした指導・管理を行う。

同臨床試験では、通常の診療と同様に通院して実施する心臓リハビリテーション通院と在宅運動療法を指導する。在宅運動療法の一部を同システムで監視し、同時にビデオ通話により運動・生活に関する指導を行う。介入期間は3か月で、介入前後において運動耐容能や、血圧・脂質・糖尿病・喫煙習慣の管理状況、抑うつ指標を調査し、その経時的変化率を比較する。そして、それらの変化率を国循の2009年~2018年のデータを比較対象として比較検証する。

Previous

NICTとNEC、生体認証時のデータ伝送を量子暗号で秘匿化して認証用参照データを秘密分散で管理するシステムを開発

フレクトとNew Relicが協業、国内企業のデジタルサービス品質の世界標準化に向けた実証実験を開始

Next