スペクトラム・テクノロジーが「はじめてのAI用パソコン」を発売、既存のWindowsPCにAI用OSやソフト等の追加可能

総務省が2019年3月に発表した日本企業のAI,IoT導入状況によると、企業でのAI導入はまだ1割程度だという。今後、マーケティング、顧客対応、間接部門までさまざまな業界での活用が見込まれ、人手不足の解消にも貢献できる。

そのような中、スペクトラム・テクノロジー株式会社は「はじめてのAI用パソコン」の販売を開始した。

AI用パソコンは、GPU(Graphics Processing Unit)を使って、ディープラーニング用に、並列処理で高速計算を行うためのAIの学習・開発に特化したパソコンだ。現在のCPUに比べて、繰り返し計算処理速度が5倍から200倍になるという。現在では、クラウドGPUもあるが、リアルタイムのカメラと連携し処理する場合は、AI用パソコンが必要である。

今回発売したはじめてのAI用パソコンは、ユーザーの持つWindowsパソコンに、AI用ハード(SSD、GPU)、ソフト(Ubuntu、tensorflow、Chainer、Opency、Pythonなど)を搭載、設定している。ユーザーは、Windows10とUbuntuを切替えて使用することができ、複雑な設定は不要でAIの学習、開発が可能になる。また、オプションのカメラを接続するとリアルタイムでの画像認識に利用できる。その他の特長は以下の通り。

  • 学校や企業等さまざまな分野で利用可能
  • AIプログラミング学習から、線形回帰、RNN、CNNなどを使った画像認識、文字認識などの応用開発まで様々な用途で利用できる。汎用的なUbuntuのOS、Python言語を使用し、学校から企業まで多岐に利用できる。

  • サンプル・プログラムの提供
  • AI学習用プログラムから、Cifar10(画像認識)、MNIST(手書き文字認識)の複数のAIプログラム(Tensorflow、Chainer、Caffe)で提供し、ベンチマークテストにも利用できる開発用プログラムを提供する。また、画像用プログラムも提供する。

  • サポート体制
  • マニュアルの提供と14日間の無料サポートを行う。

また、提供するプログラムは以下の通り。

  1. 学習用プログラム(Tenaorflow)
    • 線形回帰、ロジスティック回帰
    • DNN,CNN、RNN
    • Tensorboard(可視化ツール)
    • 学習用ツールとしてJupyter notebook
  2. 開発用プログラム
  3. Tensorflow、Chainer、Caffeを使って、Cifar10(画像認識用データを使って、学習プログラムを動作)とMNIST(手書き文字認識データを使って学習プログラムを動作)の2つのプログラムでベンチマークテストを実施する。

  4. 画像用プログラム
  5. OpenCV:リアルタイムでの画像処理により、顔認識、顔検出プログラムを提供する(クラウドGPUでは処理が難しい)。

なお、 AI用パソコン・インストールの費用は50,000円、ハードウエアのSSD 500GB(2.5inch)が10,000円、GPU GTX1650が20,000円である。

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