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シェアリング・エコノミーによる国内外ビジネス事例

シェアリングによって、ビジネスの可能性が大きく広がっている。

世の中に、シェアサービスが増え利用するユーザーも増えたのではないだろうか。都内では、街中でシェアカー、シェアバイク、シェアバッテリーなどを頻繁に見かけるようになった。UberEatsの配達員もよくシェアバイクを使っており、かくいう私自身もバッテリーや傘をレンタルする機会が増えた。

そのため、出先での突然の雨でコンビニで傘を買わずに済み、家に一回使ったきりのビニール傘をためることなく、また重いバッテリーを持ち運ぶ必要もなく過ごすことができている。そういった、持たずしてサービスを受けることを「シェアリング・エコノミー」とよばれている。

シェアリング・エコノミーとは

総務省によると、「シェアリング・エコノミー」について、以下のように定義されている。

「シェアリング・エコノミー」とは、典型的には個人が保有する遊休資産(スキルのような無形のものも含む)の貸出しを仲介するサービスであり、貸主は遊休資産の活用による収入、借主は所有することなく利用ができるというメリットがある。貸し借りが成立するためには信頼関係の担保が必要であるが、そのためにソーシャルメディアの特性である情報交換に基づく緩やかなコミュニティの機能を活用することができる。

平成27年度版通信白書より

PwCによれば、2013年に約150億ドルの市場規模が2025年には約3,350億ドル規模に成長することが見込まれている。では、現在のシェアリング・エコノミーにおいて、どのようなサービスが展開されているか、海外の事例をみていきたい。

海外におけるシェアリング・エコノミー事例

海外では、2008年よりAirbnbはじめとした、様々なシェアリングサービスが海外で展開されている。国内では、まだ相乗りにおける法規制の関係上Uberはハイヤーの手配にとどまっているが、海外ではドライバーと移動ニーズをマッチングさせるシェアリングビジネスとして早々に展開が始まっている。

(出典)総務省「社会課題解決のための新たなICTサービス・技術への人々の意識に関する調査研究」(平成27年)

では、国内ではどのようなサービスが展開されているだろうか。

シェアリング・エコノミーの領域と国内事例

シェアリング・エコノミー協会によれば、シェアリング・エコノミーにおける領域は大きく5つに分けることができる。国内のサービスをこの5つの領域ごとに紹介したい。

モノをシェアする

airCloset:スタイル診断を行い、コーディネイト単位で洋服がレンタルできるサービス。月額1万円程度支払えば、10万円の洋服がレンタル可能。また、オプションでアクセサリーなども選ぶことができる。

アイカサ:傘のシェアリングサービス。1回あたり、70円で傘をレンタルできる。月額サービスでは420円。LINEで友達登録すれば貸出・返却場所を検索できる。最寄り駅前で借りて、勤務地近くで返却するといったことも可能。日本のビニール傘は年間8000万本ほど消費されており、不要なプラスチック製品(ビニール傘)削減を目指している。

TABETE:廃棄寸前の食事と、安く食事したい人をマッチングしてくれるサービス。農林水産省によれば、平成26年度の推計では、食品由来の廃棄物は2775万トンに上るそうだ。そういった食料廃棄における課題解決を目指している。

空間をシェアする

軒先ビジネス:軒先ビジネスは、ビル、商店などにおける空きスペースをシェアできるサービス。喫茶店内や、店舗の駐車場、ショッピングモール内外といった様々な形態のスペースを借りることができる。

ecbocloack:駅ナカや、郵便局内、商店内等の空きスペースと荷物を預けたいニーズのマッチングサービス。観光地などでは、荷物を預けたくともコインロッカーの空きがないといった問題が発生している。アプリをダウンロードして預ける日、荷物サイズで空き場所を検索すれば、すぐに荷物を預けることが可能。

移動をシェアする

nearMe:相乗りバス、タクシーのマッチングアプリ。現在は、成田空港までのシャトルバスや、同じ方向へむかうタクシーに乗りたい人とのマッチングが可能。

お金をシェアする

Makuake:様々なカテゴリが掲載されているクラウドファンディングサービス。また、大手メーカーとの共同で新商品が生まれたりもしている。最近では、祇園祭の応援サポーター募集や、アニメ映画「この世界の片隅に」のサポート募集で、エンドロールに名前が掲載されるというプロジェクトが生まれた。

スキルをシェアする

PickGo:配送業務を請け負う業者、もしくはフリーランスと荷物を送りたい送り主のマッチングサービス。車がなくとも、カーリースが可能で、初期費用を抑えながらも事業を開始することが可能だ。

ココナラ:スキルの様々なテーマ別スキルを売買できる、仕事を探している人と相談したい人のマッチングサービス。カテゴリが豊富で、ビジネスアドバイス・調査といったものから、ライティング、恋愛に関する相談まで様々だ。

 

[参考記事] 京浜急行電鉄とサムライインキュベート、「KEIKYU ACCELERATOR PROGRAM」第2期の「Demo Day」を開催
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