パナソニック、ディープラーニングを応用した顔認証技術のAPIを提供開始

生活のさまざまな場面で必要な本人確認や入退管理は、ICT技術の進化により効率化が進んでいる。その一方で、物流など両手がふさがる状態で移動が必要な業種や、働き方改革により複数の拠点での入退管理が必要なケース、さらにはインターネット上での「なりすまし」による被害などが深刻な問題となっており、本人確認や入退管理に関する課題は数多く、それらに対するソリューションが求められている。

そのような中、パナソニック株式会社コネクティッドソリューションズ(以下、パナソニック)は、1990年代初頭より顔認証技術の研究開発を開始し、B2C商品への技術実装をはじめ、カメラを活用したセキュリティ用途などで技術を磨き、空港での本人確認、遊園地でのチケットレスの入退場等、安心・安全・効率化に貢献する顔認証ソリューションを提供してきた。

そして今般、パナソニックはディープラーニングの応用による顔認証技術のAPIの提供を開始した。

同APIは、ディープラーニングを応用した顔認証技術を、クラウドベースでAPIを呼び出すだけで利用することが可能で、複数のディープラーニングを融合した顔全体と顔詳細を把握する特徴量生成手法と、撮影環境に応じて誤りを抑制する類似度計算手法を組み合わせたパナソニック独自のアルゴリズムを用いている。また、カメラメーカーとして培った逆光補正やノイズ除去等の技術は、現場での適用がより容易になる。

これにより、従来認証が困難であった「斜め顔」や「経年変化」、照明の明暗が強い環境、サングラス・マスクなどの「部分隠蔽」といった状態でも顔認証を行うことができる。また、APIの提供により顧客のスマートフォン向けアプリや、ウェブサイト、入退管理システムなどに、パナソニックの顔認証技術を容易に組み込むことが可能になり、複数拠点での入退管理や、拠点内の移動の効率化、なりすましなどの防止にも活用できる。

また、利用時の初期費用は不要で、月額費用の内訳は、顔を登録する登録人数料金と、顔を認証する認証回数料金を合計した金額(登録人数料金は5円/人、認証回数料金は1円/回)となっている。例えば、1カ月の登録人数が200人で、一月合計16,000回(4回/人・日、200人、20営業日)の場合、(5円/人 x 200人)+(1円/回 x 4回/人・日 x 200人 x 20営業日)=17,000円/月となる。

なお、同顔認証APIは、B2B向けIoTサービス「µSockets(ミューソケッツ)」(※)上のマイクロサービスの一つとして提供するものである。

※ コア技術とB2Bシステム提供ノウハウを活用したIoTサービス。顔認証APIの他「欠品検知」、「年齢性別推定」、「滞留人数・時間計測」、「荷仕分支援」、「証明書発行」、「攻撃検知」といった様々なAPIサービスと連携することも可能。

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