三菱電機、スマートビルの実現に向けてロボットのビル内縦横移動を支援するサービスを検証開始

近年、IoTを活用して省エネ/省人化を実現しながら、人が安心できる環境で効率的な仕事を行える空間を提供する「スマートビル」の実現が期待されている。ビル管理の省力化に向けては、ロボットが人に代わってビル内を自動で移動し、警備・清掃・搬送などのサービスを提供するなどのロボット活用があるが、フロア間の縦移動やセキュリティーレベルが異なる場所の通行、人との安全な共存が課題となっている。

この課題解決に向けて、三菱電機株式会社はロボットのビル内移動支援サービスを提供するプラットフォームの開発と、エレベーターとの連携機能の動作確認を行ってきた。今般、ロボットのビル内縦横移動を支援するサービスの実環境における検証を開始した。

エレベーターとの連携機能については、三菱地所株式会社が運営管理する「東京ビルディング」と「大手町ビル」にて、動作確認を実施してきた。今回、大手町ビルにおいて、ビル内を警備するロボットをエレベーターと連携させ、実際に警備業務の一部を行う状況にて同サービスの有効性を検証する。同サービスの主な特長は以下の通り。

  1. ビル内設備との連携により、ロボットの効率的な縦横移動を支援
    • エレベーターにロボットの乗車階と降車階の情報を伝えて自動で配車するとともに、ロボットに乗車指示を出すことで、ロボットの縦移動を支援
    • 入退室管理システムと連携し、ロボットの通行要求に基づいてセキュリティーゲートを開閉することで、ロボットの横移動を支援
  2. 人の動きに合わせてロボットを稼働させることで、人の安全な移動を支援
    • アニメーションライティング誘導システム(※1)との連携により、ロボットのエレベーター乗降時にプロジェクターから床面に光でロボットの移動方向サインを投影し、人に注意を喚起
    • セキュリティーゲート通行時には人を優先するよう、ロボットへ通行を指示

これにより、人の安全に配慮しながら、ロボットのエレベーターを利用した複数フロアにまたがる移動や、認証情報を活用した立ち入り制限エリアの通行など、人とロボットがビル内で安全に共存するスマートビルの実現に向けて、ビル所有者やビル管理者がロボットを効率的に活用できるサービスの提供を目指す。

今後、この検証結果を踏まえ、利用可能なロボットの種類の拡充や、効率的な移動を行うための経路指示などの機能拡張を行う予定だ。

なお、今回の検証は「Tokyo Robot Collection(※2)」の一環として、実施するものである。

※1 床面に光のアニメーションを使った動くサインを表示し、視覚的にわかりやすい案内を行う当社が開発中の案内表示方法
※2 東京都が実施する、ロボットを活用した実証により社会的課題の解決模索と先端テクノロジーのPRを行うことを目的とした事業。

Previous

グルーヴノーツと西日本シティ銀行、クラウドAIプラットフォームを活用して金融業務の効率化に向けた実証実験を開始

ストラタステクノロジーとマイクロソフトが連携、動作検証済のハードウェアとソフトウェアで相互運用性を強化

Next