ルネサス、IoTエンドポイント機器を試作できる低消費電力なRL78マイコン搭載のプロトタイピング用ボードを発売

従来、RL78/G14用のスターターキットやターゲットボードは、外部エミュレータが必要であったり、高機能なもののコストがかかるといった課題があった。

そこで、ルネサス エレクトロニクス株式会社は、低消費電力マイコンRL78ファミリの中で、様々な機能を備えるRL78/G14を使用したプロトタイピング用ボード「RL78/G14 Fast Prototyping Board」を発売した。

RL78/G14マイコンは、低消費電力という特長から、ポータブル機器のモータ制御やIoTのセンサ端末に特に適しているという。今回、短期開発を支援するために試作開発用プロトタイピングボードを開発した。ユーザはこれにより、簡単に低コストで試作品の開発を始められるため、技術やニーズの変化に対応しやすく、市場投入までの時間短縮に貢献する。

また、最大512KBのフラッシュメモリと最大48KBのRAMを搭載しており、タイマ機能や8ビットD/Aコンバータなどの機能も備えている。特に、CPU動作時に66μA/MHz、スタンバイ(STOP)時(※)に240nAという低消費電流のため、バッテリ駆動のポータブル機器やIoTセンサ端末に加えて、家電や産業機器、ビル管理やヘルスケア機器などIoTエンドポイント機器に使用することができる。

今回発売したRL78/G14 Fast Prototyping Boardは、E2エミュレータLite(E2 Lite)と同機能のエミュレータサーキットが搭載されているため、デバッグ用の追加ツールの購入が不要だ。RL78/G14のすべての信号端子にアクセス可能な端子を装備しており、ArduinoおよびPmodのインタフェースも搭載しているため、機能拡張が容易である。

また、RL78/G14 Fast Prototyping BoardとSemtech製のSX1261/SX1262 LoRaトランシーバを組み合わせて使用すれば、長期のバッテリ駆動が可能なLoRaに基づく無線通信によるIoTセンサデバイスを試作することも可能だ。ほか、サンプルコード、アプリケーションノートも提供する。

さらに、同時発売の「RL78/G1D BLE Module Expansion Board」を使用することで、容易にBluetooth Low Energy無線通信の機能を追加することが可能である。

なお、RL78/G14 Fast Prototyping Boardの参考価格は20米ドル/個(税別)、RL78/G1D BLE Module Expansion Boardの参考価格は25米ドル/個(税別)である。

※ 高速システム・クロック発振回路、高速オンチップ・オシレータを停止させ、システム全体が停止するモード。

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