KDDI、LTE-M活用のガス遠隔自動検針などを行う「KDDI ガスプラットフォームサービス」を提供開始

LPガス業界では、検針員や配送員の高齢化に伴って、人員確保やITを活用した早急な業務改革が課題となっている。これらの課題に対応する自動検針システムは、これまでコストや電源確保の問題から導入の障壁が高かった。しかし、低価格、低消費電流、広い通信カバーエリアを持つLPWAによりさらなる普及が見込まれている。

このような中、KDDI株式会社は、全国のLPガス事業者向けに、セルラーLPWAであるLTE-Mを活用したガスの遠隔自動検針による日次検針や、LPガス契約者(以下、需要家)と新たな接点を創出するガスポータルを合わせた「KDDI ガスプラットフォームサービス」を4月1日から提供開始する。

同サービスが有する機能は以下の通り。

  • 遠隔自動検針
    セルラーLPWA内蔵の通信端末であるNCUを利用した遠隔自動検針で、日次単位でガスの検針データの取得ができる。
  • ガスポータルサイト
    1. 管理機能
      LPガス事業者は、ガスポータルにて自社の需要家の管理を行うことができ、ガスポータルをカスタマイズすることで自社サイトのように簡単に運用できる。
      KDDI、LTE-M活用のガス遠隔自動検針などを行う「KDDI ガスプラットフォームサービス」を提供開始
    2. KDDI Message Cast
      ガスポータルを活用して需要家に対して、請求情報をはじめとして自社のサービス情報などを+メッセージやSMSを用いて配信することでき、需要家との新たな接点を構築することが可能だ。
    3. auかんたん決済
      需要家はガスポータルからガス料金の支払方法の変更ができる。需要家の支払方法の選択肢を拡大する。
  • 集中監視機能
    NCU、ガスメーターからのアラームを認定保安機関にて24時間365日で監視する。
  • 施工管理機能 (2020年6月以降にリリース予定)
    NCUの設置を簡易にする管理サーバ、ツールを提供する。
  • ガス残量予測機能(2020年6月以降にリリース予定)
    日々のガス残量を予測し、ガス切れとなる日付を算出する。また、配送対象とする残量の閾値を設定することで、配送予定日の算出もできる。
  • 配送ルート最適化機能(2020年6月以降にリリース予定)
    AIを活用して配送先を効率的に回るためのルートを算出する。また、配送先別に担当者を割付せずとも、配送日のシフトに基づいた配送ルート数を算出する。

開発には、KDDIの推進するアジャイル型の開発手法が用いられ、必要な機能を今後順次拡充していくことが可能だ。

同サービスには2つの利用プランがあり、Standardプランの月額料金はNCU1台130円(税別)からで、Premiumプランの月額料金はNCU1台150円(税別)からだ。同料金は1検針時のものであり、NCUの利用形態によって料金が変更になる。その他、利用において契約事務手数料、NCU購入費用などが発生する。

同プラットフォームは、2019年から同プラットフォーム構築の実証実験をKDDIと共に繰り返し行ってきた、三愛石油株式会社が2020年5月から順次導入する。

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