IDCが2020年第2四半期ウェアラブルデバイス出荷台数を発表、世界では前年同期比14.1%増、国内は8.1%増

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IDC Japan株式会社は、2020年第2四半期(4月~6月)のウェアラブルデバイスの世界および国内における出荷台数を発表した。

これによると、2020年第2四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は、前年同期比14.1%増の8,616万台となった。このうち、腕時計型は1,919万台で前年同期比1.3%の減少、リストバンド型は1,453万台の出荷で前年同期比8.2%の減少となり、耳装着型デバイス(音声アシスタント対応イヤフォン・ヘッドフォンなど)は5,201万台で前年同期比32.6%の成長となった。耳装着型デバイスは市場全体の60.4%を占めている。

「耳装着デバイスはスマートウォッチやフィットネストラッカーよりもはるかに強力で幅広い需要を示している」と米国IDC コンシューマー・テクノロジー・ストラテジー・サービスのリサーチ・バイス・プレジデントであるデイビッド・マイラー氏は述べた。

IDCの米国コンシューマー・テクノロジー購入指数調査のデータによると、米国の消費者の自己申告による耳装着型デバイスへの支出は2019年第4四半期から2020年7月(第3四半期初頭)にかけて増加し、4月では米国コンシューマー・テクノロジー購入指数調査全体の平均を7%上回った。スマートウォッチとフィットネストラッカーの自己申告額は約3分の1に減少した。

これを受けてデイビッド・マイラー氏は「このデータを見ると、スマートウォッチとフィットネストラッカーの購入がどれほど周囲の経済的要因の影響を受けやすいものであるかが明らかになっている。低所得者層の需要はほぼ完全に枯渇した一方で、市場の上位に位置する消費者は依然として購入意欲が強気である」と述べた。

また、「世界中では、多くの組織がCOVID-19との戦いを支援するためにウェアラブルを使用し始めている」と米国IDC Mobile Device Tracker のリサーチマネージャー ジテシュ・ウブラニ氏は述べている。これに続けて「ウェアラブルは症状の追跡に使われるだけでなく、ソーシャル・ディスタンス(社会的な距離)が保たれていない場合に着用者に警告するためにも使われている」としている。

一方、国内の2020年第2四半期のウェアラブルデバイス出荷台数は合計で140.6万台となり、前年同期比8.1%の増加となった。腕時計型デバイスは19.3万台で前年同期比6.9%減、リストバンド型は11.0万台で前年同期比54.0%増、耳装着型デバイスは104.2万台で前年同期比17.5%増となった。

「緊急事態宣言により店舗の休業や外出自粛などが本格化していた2020年第2四半期は、市場の成長が鈍化、デバイスによってはマイナス成長に陥った」とIDC Japan PC, 携帯端末&クライアントソリューションのシニアマーケットアナリストである菅原啓氏は述べた。

さらに「ウェアラブルデバイス市場は着実な成長を続けているが、新型コロナウイルス感染症がもたらしたニューノーマルの生活環境においては、ウェアラブルデバイスの新たな用途を模索する必要があるだろう」と述べた。
IDCが2020年第2四半期ウェアラブルデバイス出荷台数を発表、世界では前年同期比14.1%増、国内は8.1%増
製品カテゴリー別の動向(世界市場)は以下の通り。

耳装着型デバイス

耳装着型デバイスは今四半期、前年同期比32.6%増となり、ウェアラブル全体の60.4%を占めた。アップルはAirpodsとBeats製品を2,367万台出荷し、サムスンとXiaomiがこれに続いた。このカテゴリーは引き続きスマートフォンブランドが支配しているが、ソニー、ボーズ、Jabraなどの伝統的なヘッドフォンメーカーは下位に位置しつつも、市場のプレミアムエンドに焦点を当てている。

このカテゴリーのデバイスは、自宅で仕事や学習をしながら、さまざまなデバイスやサービスとの接続を保ちつつプライバシーを維持するという用途でのニーズがあるため、引き続き人気があるとした。

腕時計とリストバンド

腕時計とリストバンドは全出荷量の39.2%を占め、2019年第2四半期の46.8%から減少した。これらのデバイスを合わせた出荷台数は、前年比4.4%減の3,372万台となった。トップベンダーであるアップル、Huawei、Xiaomiがシェアと優位性を獲得した一方で、他の多くのベンダーは、景気低迷時にこれらのデバイスが「必需品」であることを消費者に説得するのに苦労した。

しかし、Fitbitのようないくつかのブランドが疾病症状の検出に投資している一方で、サムスンに代表される他のブランドは、ソーシャル・ディスタンスを保つために着用者間の物理的な距離を追跡するウェアラブルを展開しているため、ポジティブな兆しも見られる。

クリップオンデバイスやコネクテッド・ウェアラブル等

クリップオンデバイスやコネクテッド・ウェアラブルなどのその他のウェアラブルは、前年同期比58.7%の減少となり、当四半期の実績は芳しくなかった。1つの明るい点はOuraで、これは最近NBAがパンデミック時に選手の健康状態を追跡するために採用したものである。展開は比較的小規模で、その有効性はまだ証明されていないが、それにもかかわらずウェアラブル全体への注目を集めることに成功しており、このカテゴリー全体の短期的な上昇につながる可能性があるとした。

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