富士通、ニューノーマル時代における製造業のDX加速に向けたものづくりのソリューションおよびサービスを拡充

昨今、市場のグローバル化による競争激化、厳しい品質要求への対応、人材不足などの製造業を取り巻く環境の変化に応じ、マスカスタマイゼーションやものづくりのサービス化などへの対応が求められている。また、新型コロナウイルスの感染拡大により、製造業においてもサプライチェーンの分断、テレワークの限界による業務停止、感染者発生による事務所閉鎖など緊急事態が生じている。

ニューノーマル時代では、サプライチェーン分散化、ものづくりの自動化・省人化、設計・開発業務や生産追跡・遠隔作業のリモート化などの新たなものづくりへの挑戦が必要不可欠となっている。

富士通株式会社は、ニューノーマル時代における製造業のDX加速に向けたものづくりのソリューションおよびサービスを拡充し、2020年11月よりグローバルに順次提供を開始する。

今回拡充するソリューションおよびサービスは、製造業の生産オペレーション効率化、製造設備の稼働状況可視化、設計・開発業務の高度化などに貢献する、以下の4つである。

生産オペレーション効率化、工作機械の効率活用を早期に実現する「COLMINA」サブスクリプションサービス

製造業向けにこれまでに提供してきたCOLMINAのソリューションをサブスクリプションサービスとしてグローバルで提供する。株式会社DUCNETが2021年4月からサービス提供を開始する製造業のデジタル革新を加速するクラウドサービス「デジタルユーティリティクラウド」を活用し、生産オペレーション効率化や工作機械の効果的活用を実現する設備稼働の可視化、工場ダッシュボード、生産性・品質の分析テンプレート群などを富士通のサービスとして提供する。

従来、製造業各社が個々に構築しているものづくり業務システムをサブスクリプションサービスとして提供することで、様々な業務システムを早期に初期投資を抑えて利用することができ、社内業務の効率化、顧客サービスの高度化、DXの加速に貢献する。2021年4月から工作機械業界向けに展開し、その後順次自動車や機械・エレクトロニクス市場へ拡大予定としている。富士通、ニューノーマル時代における製造業のDX加速に向けたものづくりのソリューションおよびサービスを拡充

ニューノーマルにおける製品開発を支援するリモート設計・開発ソリューション

  • シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのソリューション群「Xcelerator」
  • Xceleratorは、異なる場所やデスクトップ環境にいるエンジニアのチームが、クラウド上でCADも含めた設計業務を共同で進めることができるプロジェクトコラボレーションサービスなどのソリューション群である。

    同製品の提供により、新型コロナウイルスの影響によって従業員がテレワークで別々の場所に分散して作業するなど、設計開発環境の変化にも対応したセキュアなリモート製品開発を支援するとともに、従来の製品開発環境と同等以上の製品品質を実現する。2021年3月から国内での提供を開始し、2021年中に欧州や北米などグローバルで提供予定だ。

  • アルテアのSaaS型CAEソフトウェア「Altair HyperWorks Unlimited Virtual Appliance」
  • 製品開発に必要なCAE(※1)や構造シミュレーションといった様々な解析を行うためのソフトウェア群と、その計算を行うためのクラウド環境がセットになったサービスである。必要な時に必要な実行時間や解析スペックを素早く組合せて利用することができる。

    リモートワークでのデジタル製品開発や事業継続に向けた突発的な品質検証などを行えるようになり、製品開発リードタイムの短縮、製品品質の向上が期待できる。CAE未導入の企業でも、富士通のPLM(Product Lifecycle Management)製品群およびCAE技術サポートと組み合わせることで、ものづくりプロセスにおけるCAEを早期に実践することができる。2021年3月から国内での提供を開始し、2021年中に欧州や北米などグローバルで提供予定である。

ものづくりDXを加速するものづくり現場リモートエキスパートサービス

富士通のものづくり現場で培った実践的技術・知見を持つエキスパートによる設計・製造現場改善やものづくりDX実現をサポートするサービスを、株式会社富士通研究所が開発する同時双方向遠隔コラボレーション技術「Izumina」を活用し、リモートサービスとして提供する。

これにより、地理的な制約を受けることなく、実践経験のあるエキスパートが生産状況の数値データや現場動画などのリアルタイム情報とICT技術を活用して、作業内容や順序の見直しによる作業効率化や工程やレイアウトの見直しによる在庫削減・省スペース化など、企業の生産性向上やコストダウンを支援する。2021年1月から国内での提供を開始し、2021年中にドイツや北米などの欧米をはじめとしたグローバルで提供予定だ。

Design Review 高速リモートデスクトップ

ニューノーマル時代における設計者リモートワーク用仮想デスクトップソフトウェアである。4K解像度で45fps(※2)を実現し、3D-CAD、CAE、映像やコンピュータグラフィック編集などもスムーズな操作ができるため、専用ワークステーションは不要だ。事務用のノートパソコンなどでも描画遅延を生じないため、遠隔地からでもスムーズに作業できる。

また、富士通研究所が開発した技術「RVEC」を利用し、描画するための通信データを従来比2分の1に圧縮する。従来と同等の描画が可能になる画面コラボレーション機能によって、設計者・工場間等の複数拠点が参加するデザインレビューも円滑に行うことができる。2020年11月末に国内での提供を開始し、2021年中にドイツやアメリカなど欧米をはじめとしたグローバルで提供予定である。

なお、各ソリューションおよびサービスの価格と販売開始時期は以下の通り。

製品・サービス名 販売価格(税別)
COLMINAサブスクリプションサービス 月額:15万円~
Xcelerator 未定
Altair HyperWorks Unlimited Virtual Appliance 85万円~(500ノード時間/2ヵ月)
ものづくり現場リモートエキスパートサービス 300万円~
Design Review 高速リモートデスクトップ 月額:1.8万円~

富士通は販売目標として、2025年度までにCOLMINAサブスクリプションサービスおよびニューノーマルに向けたものづくりソリューションビジネスで売上500億円を掲げている。

※1 CAE(Computer Aided Engineering):工業製品の設計・開発工程を支援するコンピュータシステム。
※2 45fps(45 frames per second):1秒当たり45枚のフレーム(画像)を表示すること。

プレスリリース提供:富士通

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