京セラ、AI活用技術により自律的な動作を実現する協働ロボット・システムを開発

製造現場で使われている産業用ロボットは、安全上、柵などで囲い人の作業とは分離して使われる大型のロボットが主流だが、近年、安全柵無しで人と作業空間を共有することができる小型の協働ロボットの導入が進んでいる。この協働ロボットは、主要工業国の生産年齢人口の減少などを背景に、2025年にはグローバルで年間約2,600億円の市場規模になると予測されている。

しかし、生産状況に応じた柔軟な対応がロボット側に求められる多品種少量生産の現場では、対象品種ごとにプログラミング作業が必要となるため、多くの時間や手間がかかることが協働ロボット運用上の課題となっている。この協働ロボット導入の課題と考えられる「ティーチング」といわれるプログラミング作業をいかに短時間に行えるかが、今後の協働ロボットの市場拡大の鍵の一つと言われている。

京セラ株式会社は、ティーチングを削減することによりロボットの自律的な動作を実現する独自のAI活用技術による協働ロボット・システムを開発した。

このAI活用技術は、協働ロボットのコントローラー内で自律的にリアルタイム処理をする「エッジ・システム」と、現場のデータを基に学習する「クラウド・システム」で構成されている。

この2つのシステムにより、ティーチングといわれるロボットの把持(はじ)対象物の情報登録やその対象物を移動させるロボットのアームの経路設定が不要となる。これにより、特に多品種少量生産の現場において、対象品種が変わるごとに必要なプログラミング作業を行わなくても協働ロボットが自律的に動き、生産現場の効率化を図ることができる。

京セラは今後、このAI活用技術を核とした協働ロボット・システムの開発を進め、2021年に協働ロボット市場への事業参入を目指すとした。

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