NECとRealeyes、感情を分析しビデオコミュニケーションを支援するサービスを共同開発

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、映像を使ったビデオコミュニケーションが様々な日常生活のシーンに浸透し活発になっている。一方で、こうした非対面のコミュニケーションは対面のコミュニケーションと比べ、相手の意図していることがわかりづらい、反応が掴みづらいことなどが課題としてあり、利用者のストレスも顕在化している。

日本電気株式会社(以下、NEC)とRealeyes OÜは、NECの生体認証・映像分析技術と、Realeyesの感情分析技術を組み合わせた、新たな遠隔コミュニケーション向けのサービスを共同開発し、2021年1月にNECから販売開始予定と発表した。

同サービスは、PCやスマートフォンで使用されるビデオコミュニケーションツールと連携し、ツール利用者の同意のもと、プライバシーに配慮した用途において映像からツール利用者の感情を分析する。具体的には、感情分析技術を活用してビデオコミュニケーションツール上の映像からツール利用者の興味や注目度などの反応を分析する。その分析結果は分析ダッシュボード上で一覧として確認することができ、ツール利用者にリアルタイムで共有することができる。

今回、2020年8~9月の2か月間に渡って両社による同サービスの技術検証を実施した。その結果、Web会議における会議参加者の感情を分析し参加者の感情変化を把握できることが、主催者による自身の進行の振り返りに役立つことを実証した。

これにより、非対面であってもコミュニケーション中の理解に不安がある部分などを即座に把握、察知し、その場で伝え方を工夫したり、発言を促したりすることで円滑な対話や会話の活性化に役立てることができる。また、分析ダッシュボードを振り返ることで、主催者は会議構成やファシリテーションなどの改善、参加者は自身の反応の振り返りなど、自己理解への活用など利用者自身の目的に合わせて様々な用途で活用できる。

また、例えば教育現場では、授業中の集中度や困惑度、満足度などの全体的な傾向を教師と生徒双方で共有し、生徒が満足に理解できていないと思われる状況などに対応していくことで、より目的に適った授業を行うことができる。授業後は、教師は各生徒の反応を振り返って授業内容のブラッシュアップや個別指導に、生徒は自分の反応を振り返って自己学習の深堀にそれぞれ役立てることで、効率的で質の高い学習の実現に役立てることができる。

NECとRealeyes、感情を分析しビデオコミュニケーションを支援するサービスを共同開発
教育利用における分析ダッシュボードイメージ

今後両社は、グローバルで3,600億円規模の感情分析サービス市場におけるトップシェア獲得を目指すとした。

Previous

日本ユニシス・静岡電鉄など、新たなMaaS導入に向けた実証実験で使用するアプリ「しずてつ MapS!」をリリース

都産技研、ローカル5G・ロボット・IoT技術を総合的に支援する「DX推進センター」をオープン

Next