成長途上にある市場には、成熟市場にはない潜在ニーズが数多く存在している。加えて、成熟市場にある既存システムもないことから、新規事業創出を高いスピード感にて取り組むことが可能である。
一方、成熟市場でもまだまだ取り残されたニーズが存在している。こうした各々の市場のニーズを結びつけ循環されるエコシステムを構築することが出来れば、イノベーション創出が継続的に起こっていく組織的なスキームとなり得ると考えられている。
パナソニック株式会社では、こうした国や地域そして社内での役割を超えた、商社的な機能を持つ新規事業特化型の事業開発組織として2020年10月に「クロスボーダー準備室」を設立し、成長市場であるインドにある現地法人会社パナソニックインド(以下、PI)とともに事業化加速を図っている。
具体的には、PI傘下のインドイノベーションセンター(以下、IIC)と連携して、IICにて事業化したテーマであるBluetoothビーコンを使った紛失防止ソリューション「Seekit」と、米国シリコンバレーで創出した、心を見える化する「ENY feedback」を組み合わせたIoT活用の子どもの見守りサービスを、茨城県水戸市にてJリーグ水戸ホーリーホックとともに実証実験を実施する。


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