OKIなど、AIを用いて道路交通量の推移をリアルタイムに把握する「交通量観測システム」を三重県に納入

新型コロナウイルス感染症の影響により、三重県内の道路交通状況には、公共交通機関の利用回避による平日の交通量の増加、土日休日の特に観光地での減少など、大きな変化が起きている。

これを受けて三重県では、コロナ禍において県民が安心して外出する際の参考となる交通量の推移などの情報提供が必要と判断した。しかし、従来の人手による計測作業では道路交通量を常時把握するのは困難であり、リアルタイムに計測できる手法の導入が課題だった。

沖電気工業株式会社(以下、OKI)と名鉄EIエンジニア株式会社、東海エレクトロニクス株式会社は、OKIの映像AIソリューション「AISION車両センシングシステム」によりAIを用いて道路交通状況を屋外でリアルタイムに計測する「交通量観測システム」を三重県へ納入したことを発表した。

AISION車両センシングシステムは、AIエッジによるリアルタイム車両センシングにより、通行台数、速度検知、逆走検知など複数の検知処理を同時に実行し通行車両の事故防止と安全管理を可能にするシステムである。主装置のOKIのAIエッジコンピューター「AE2100(※)」により、エッジ(現場)でディープラーニング画像解析を行い、リアルタイムな車両センシングを実現する。

通信回線としてモバイル回線が利用でき、固定回線の引き込みが困難な場所にも設置できることに加え、夜間や降雨雪時などの悪条件な環境下での認識精度向上を図っており、屋外のさまざまな現場において、的確な交通量計測や速度検知、逆走検知などを実現する。

交通量観測システムは、県が管理する主要道路にカメラとAE2100を屋外設置し、その場でAIによるカメラ映像の解析、交通量の計測を行うことができる。また、モバイル回線によって計測データをクラウド上の集計システムへ送ることができ、人手を介することなく、常時、各主要道路の交通状況を把握できる。

今回三重県は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、道路交通状況の推移を公表することにより人々の行動変容を促すことを目的として、2021年3月より同システムの一部運用を開始しており、4月末日までに県内の主要道路10か所への設置、運用を開始する。
OKIなど、AIを用いて道路交通量の推移をリアルタイムに把握する「交通量観測システム」を三重県に納入

※ AE2100:ネットワークカメラや各種センサーを収容してエッジ(現場)で高速ディープラーニング推論処理を行うAIエッジコンピューター。大容量の映像データをクラウドへ送信せずエッジでAI処理することにより、信頼性・リアルタイム性・プライバシー保護を実現する。