NECソリューションイノベータ、生産状況を可視化する「NEC AI・画像活用見える化サービス」を機能強化

近年、食品製造業の生産工程では、目視による検品作業が行われており、熟練作業者の高齢化によって、技術の継承が将来にわたる課題となっている。その課題を解決するため、NECソリューションイノベータ株式会社では良品・不良品の画像から、AI技術で良品・不良品を判定する「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」を提供し、現場作業者の作業効率と品質の向上を支援してきた。

良品・不良品の判定にAI技術を適用する際は、検査対象物の不良品や異物などの画像データと良品の画像データを事前に大量に収集する必要がある。製造品質が向上する昨今において、不良品の発生頻度自体が下がっており不良品や異物などの画像データを収集することが難しい状況となっている。また、AIの学習モデルの作成や評価には、専門性の高い知識が必要となるケースが多く、顧客自身で対応することが難しいという課題も存在している。

そこで今回同社は、良品画像の学習のみで学習モデルを作成できるAI技術により、良品・不良品を検出・分類する機能を追加したクラウドサービス「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」を主に食品製造業向けに2021年8月17日より提供開始した。

「NEC AI・画像活用見える化サービス / 学習モデル作成ツール」のブラウザ上で表示される画面イメージ
「NEC AI・画像活用見える化サービス / 学習モデル作成ツール」のブラウザ上で表示される画面イメージ
さらに、同サービスのオプションとして専門的な知識がなくとも、ブラウザの画面上で学習モデルの作成や評価等を行うことができる「NEC AI・画像活用見える化サービス / 学習モデル作成ツール」も併せて無償で提供開始する。同オプションを活用することで、顧客自身で検査対象物の追加や判定条件の変更を行え、柔軟な対応が可能となる。

「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」は、独自アルゴリズムの追加により、収集した良品画像のみを学習するだけで良品・不良品の検出・分類を行えるようになった。これにより、良品の多い検査対象物においても、発生頻度が低く画像の収集が難しい不良品や異物の検出が可能となり、対象物の状況に合わせた検査の実施と生産現場における検査業務の改善が期待できる。

従来の製品と今回強化した製品を比較した図である。
従来の機能では、検査対象物の検出・分類を行っていたが、今回強化した機能では、検査対象物が良品か不良品かの判定を行う。
同社は、「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」の活用事例として、サバの加工ラインを挙げた。

サバの加工ラインでは、サバ以外の魚種を想定できず予め画像を準備できない場合、良品(検出したいサバ)の画像のみを収集し学習することで、良品/不良品の検出・分類が可能である。

サービス名 販売価格(税別) 備考
NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援 利用料:198,000円~/月 導入費、ハードウェア費は別途必要
NEC AI・画像活用見える化サービス / 学習モデル作成ツール 導入費:0円 利用料:0円 「NEC AI・画像活用見える化サービス / 生産管理・検査支援」の契約者へ無償提供

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